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台湾人生

価格: ¥1,650
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文藝春秋
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あと十年で絶たれる日本と台湾の特別な絆 ★★★★★
話には聞いていたが、これだけ多くの台湾人が日本統治時代の思い出を懐かしく語り(相対的にましだったという冷徹な現実を踏まえても)、日本人に自分たちのことを忘れないでくれと声に出さずに叫ぶのを聞くと胸が詰まった。恩師を迎える彼らの列で涙ぐむ日本人教師と台湾人元生徒の下りでは落涙しそうになった。
分断された自己としての「台湾人生」 ★★★★★
日本の保守層が喜んで再生産するような、「統治時代は良かった」という
言説を台湾人に語らせたものではない。その点で、このドキュメンタリーは
大きく評価されるだろう。

戦後やってきた国民党政府のまずさとの比較から、台湾は西洋諸国の植民地の
ような「脱植民地」を経験することができなかった。近代台湾を作り上げた
日本を懐かしむ気持ちと、解放後の自分たちを見捨てた日本への悔しさ、
どちらにも傾き切ることができないために、いまも、日本のノスタルジアに
とどまり続ける。それが、皮肉なことに台湾ナショナリズムの支えにもなったりする。

インタビューイのひとりが、フィルムの最後に「悔しい、懐かしい、これは解けない
数学のようなものだ」と語る。そこに全てが凝結している。

このようなドキュメンタリーを、日本人の立場から撮った酒井監督はすごい。
かつて日本人だった台湾人との対話 ★★★★☆
なぜ、韓国人と違って台湾人は、日本統治時代に
ノスタルジーを感じるひとが多いのだろう。

インタビューを受けたひとが一様に指摘するのが
日本人の恩師の素晴らしさだ。彼らは私財をなげうってでも、
貧しい台湾人に勉強を教えようとした。

そして、戦後やってきた国民党の過酷な圧政と、
日本統治時代との違いだ。国民党の統治があまりにひどかったので
それと比較すれば、ということらしいが。

ぼくは、昭和55年頃から、10回にわたって、訪台して、
総計2ヶ月滞在したが、その頃から。禁止されているのにも関わらず
日本語で話しかけてくる人が多かった。

三峡は大陸中国では、巨大ダムになったが
台湾の三峡は、小さな村で、日本語を話すおじいさんの住む
農業の村だった。

本作に言うように、李登輝氏は、そんな日本語世代の代表である。