魔夜氏の神話の世界
★★★☆☆
魔夜氏は、クトゥルー神話を独自の解釈を設け
ペテルギウスの旧神たちによって撃退されたクトゥルーの神々は、地球に逃げ延び、再び旧神に挑むために力を蓄えていたが
それを察知した旧神最強の戦士が地球に降臨し、クトゥルーの神々を辺土の底に封じたとしています。
この旧神最強の戦士は地球降臨後には、天帝、即ち神となり、天使や人間たちの支配者となった。
この設定は、魔夜氏のアスタロトシリーズやパタリロシリーズなどで、しばしば取り上げられますが
この作品にも用いられています。
主人公・朝野昼馬は私立・帝王高校に通う少年だが、怪異を見破り滅ぼす邪眼と呼ばれる力を持っている。
彼の高校の理事長・玄田鉄舟は、資産一兆円の超お金持ちで、朝野に学費などを支援するパトロンである。
そんな玄田のもとに日本政府が国の危機と支援を求めてきた。
だが、それは国際的な詐欺グループだった。しかも朝野はその背後に信じがたい怪異の存在を邪眼で見破る。
朝野の力の秘密も含め、この物語で邪神と朝野の戦いが続きます。
作品の展開として、少々、強引すぎるところもありますが
ま、クトゥルー神話を出せばどんな強引な手法も通りますね
「クレプスキュール」の続編であり、新章の始まり
★★★★☆
てっきり単独作かと思っていたクレプスキュール (リュウコミックス)の続編。
前作同様、不思議なものが見える「邪眼」の持ち主、朝野昼馬くんが主人公。前作はオカルトとSFとファンタジーを合わせたような、いかにも魔夜さんワールド全開の作品だったが、今作は一気にオカルト色が濃くなり、正統続編でありながらまったく別の作品を読んでいるような印象。
今回はクトゥルフ神話がモチーフになり、明確に「敵」が設定された。朝野昼馬くんの出自の謎も出てきて、なかなか盛り上がって来た…、ところでまた終了w。
次回作もありそうな引きだけど、アスタロト外伝 (プリンセスコミックス)のようにそのまま放置という可能性も。せっかく盛り上がって来たし、あの古代妖魔も出てきたんだから、こうなったらもういっそのことアスタロトも絡んで来て欲しい(笑)。と言うか、アスタロトが絡んでこなきゃダメじゃん!そういう魔夜さんの他作品との夢のコラボが見てみたい!