「問題小説」連載!
★★★☆☆
手に取る前は「報復絶倒の警察小説」というキャプションしか見ていなかったのですが、読み始めるとイキナリ四文字言葉連発・・・ウっひょっとしてヤバいやつ引いちゃった!?慌てて奥付を確認したら「問題小説 2005年4月号〜2006年11月号連載」だって。・・・ま〜その〜アレですね?ヘンケンを持ってはいけませんが、「夕刊フジ」「東スポ」あたりを愛読される中高年の紳士と読者層がカブる雑誌、もっと平たく言うと所謂「エロ小説」スレスレの内容?
満員電車の中でも軽く読めるという同誌の編集方針(これも偏見)に従い、テンポは軽快。事件性のない覚醒剤(拾得物等)を現金化した金でバカラ賭博にふけり、女子高生との淫行を夢見るトンでもない警視正・警部補コンビがヒョンなことから二世議員のスキャンダル死亡事故の第一発見者になってしまう・・・という物凄い設定ですが、単なるエロ小説と思いきや、警察とウラ社会のつながりとか、イーストプレス/宝島の本系ネタのリアリティが加わって意外と普通に読んで面白い。
警部補のツキまくりぶりと上司の警視正のドツボぶりのコントラストも楽しい。二世議員死亡事故の捜査を進めるうちに政界を揺るがす「特ネタ」を手にした二人は遂に警視総監に呼ばれて・・!?後は読んでのお楽しみということで。
シュールでは全く無い・リアルすぎるド・シモネタ・オンパレードですので、このテをガハハと笑って読めるヒト限定だとは思いますが。