ザ・レッカーズは、グラミー賞受賞歌手ミシェル・ブランチと友であり旅する人であるナッシュビルのシンガー・ソングライター ジェシカ・ハープのバンドである。彼女達のソリッドな職人根性と息のぴったり合ったハーモニーと、そのスマートに惹き付けるコンテンポラリー・カントリーのスタイルで、その他大勢の単にフィジーでポップスとかけあわと掛け合わせたようなバンド達と一線を画している。彼女達が一般にしられるようになったのは、プライムタイミのドラマ「One Tree Hill」でGood Kindが使われたことがきっかけだったかもしれない。しかし、元気の出るバック・ポーチ的魅力のあふれるシングルLeave the Piecesがドラマの若いファン達をひきつけたことがもっと大きかったと思う。意味深なタイトルトラックや、グリッティなフォークの魅力あふれるTennesseeそして目の回るような人々を酔わしめるMy, Oh Myなど、リリカルな熟成がみなぎり、この二人組の頑丈な音楽的構成を完璧に反映している。全てソリッドな歌ばかりで、信念を持った力強いヴォーカルで歌われ、このアルバムを単なる商品ではない何かに引き上げている。