北欧ロックンロール大御所の再結成第2弾。ソングライティング面で一歩踏み込んだ作りとなっており、多彩な曲調が特徴となっている。気合い一発のロックンロール「バック・イン・ユア・フェイス」「ラヴ」、忘れられないフックが印象的な「ユー・メイク・ジ・アース・ムーヴ」、ローリング・ストーンズ風の男泣きロッカー「ハート」、マルディグラ風お祭りナンバー「レゲエ・ロッカー」など、全編まったく飽きさせず、フィル・ライノット（シン・ リジィ）のカヴァー「ディア・ミス・ロンリー・ハーツ」も新鮮な驚きを提供してくれる。これまでのノリ一発！という元気印ロック・サウンドが抑え気味で、じっくり聴かせる作品となっているため、一聴するだけでは地味に思えるかも知れないが、聴けば聴くほど味がにじみ出る秀作だ。（山崎智之）