ジョー・ペシが見せる、これまでで最高の演技。次の展開が予想できるコメディ・ドラマを、高尚にすら感じさせてくれる。ブレンダン・フレイザー演じる学生は、ハーバード大学の4年生。ある日、大切な卒業論文を落としてしまう。彼の卒業論文を拾ったのはジョー・ペシ演じる浮浪者。その時から、彼の人生が今までとは違った方向に動き出す…。ニュー・イングランド地方の冬は厳しい。ジョー・ペシは、論文と引き換えに冬の間いそうろうさせるよう要求する。若者にとって、ハーバードの教室で学ぶことよりも、新しい友人から学ぶことの方が多いものだ。教室での演説は現実ばなれしており、せっかくの映画に水をさされる場面だが、キャストや台詞のすばらしさは、ありふれたストーリー展開にあっても輝いている。『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』のアレック・ケシシアン監督の作品。アレック自身もハーバード大学の卒業生である。（Doug Thomas, Amazon.com）