2003年8月、活動にピリオドを打ったマシンガンズ。くだらないことも、感動的なことも等しくトゥーマッチなことにかけては、同時代のどのバンドより突き抜けていた彼らが1997年10月から2002年4月までのあいだに作詞・作曲・演奏した183曲のデモテープを元に再編集したこのアルバム。時期はさまざまだが、実質的に最後のスタジオ・レコーディング盤となった。1曲でも多くオリジナルを聴きたいファンへの感謝を込めたプレゼントだ。
それにしてもなぜ、オリジナルALから外れたのかが謎なクオリティのナンバーぞろい。日常ネタやセンチメンタルな側面において少々シュール過ぎる印象はあるが、そこはマシンガンズ。いちいち細かいツッコミの裏に愛が感じられる。(石角友香)