1983年に『だれのじてんしゃ』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞し、『ピースランド』などで知られる作者による動物のイラストと泣き声のみで構成された絵本である。
イラストの配置にあわせて泣き声の文字が配置され、その泣き声の大きさによって文字の大きさも変化するなどの工夫が凝らされている。状況説明など一切なくとも、そのコミカルな世界観は小さな子どもたちにも伝わるようだ。頭をからっぽにして子どもと一緒に楽しんでしまいたい1冊。(小山由絵)