インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

Carter Family: 1927-34

価格: ¥2,404
カテゴリ: CD
ブランド: Jsp Records
Amazon.co.jpで確認
   カーター・ファミリーの編成――ギター、オートハープ、ヴォーカル――はきわめて原始的だったが、1920年代後半に登場したA・P・デラニー・カーター、彼の妻セイラ、彼の義理の妹メイベルのトリオは、決定的な変化をカントリー・ミュージックの流れ(とチャート?)にもたらした。カーター・ファミリーの武器は、忘れがたいハーモニー、驚異的なギター・プレイ(これは愛用のギブソンL-5ギターを威勢よくかき鳴らしたメイベルの功績)、そしてぼう大な数のレパートリーだった。

   彼らの演奏した曲は、マーダー・バラード、ゴスペル、ラヴ・ソング、アパラチア地方のフォーク・チューンなどさまざまで、その多くはその後何十年にもわたってミュージシャンたちにカヴァーされている。1920年代後半から30年代前半に活躍した仲間のミュージシャンたちと違って、カーター・ファミリーは単に“ヒルビリー”ミュージックをやっていたわけではなかった。彼らの音楽はまぎれもないカントリー・ミュージックで、時代を感じさせない演奏スタイルは現在のリスナーにも通用するものだ。

   JSPから出たお買い得価格のCD5枚組コレクションは、現時点で入手できるカーター・ファミリーの音楽集のうち、もっとも完全で見逃せないもので、彼らがRCAビクターのために吹き込んだ録音をリマスタリングして収めている(もっと後になってデッカとアメリカン・レコード・カンパニーに録音された、独創性のとぼしいセッションは含まれていない)。カーター・ファミリーから届けられた音楽をCD5枚分も聴くなんて、下手をすると感性に過重負荷がかかりかねないが――初期にあたる1927年の『Bristol sessions』(ジョニー・キャッシュが「カントリー・ミュージック史上もっとも重要な出来事」と賛辞を送った演奏)から沈滞期の録音までが網羅された。今なおセイラ・カーターの声には心うずかせるものがあり、魅力は色あせていない。「The Foggy Mountain Top」でヨーデルのような歌い方を聴かせたり、「Single Girl, Married Girl」でフェミニスト賛歌を歌ったり、「Worried Man Blues」でメイベルとハモったりと、どこを聴いてもカーター・ファミリーがカントリー・ミュージックに与えた多大な影響をうかがうことができる。必携の一品。(Jason Verlinde, Amazon.com)