なおかつマザーメイベルのオートハープをかなり意識した演奏スタイル
で、全曲が素晴らしいできばえです。
ところがそれが正に、従来のF&Sにはない良い味付けでして
私は彼らの数あるアルバム中でベスト1だと評価しています。因みに
ベスト2は「F&S AT CARNEGIE HALL」です。
ブルーグラスの源流といえばモンロー・ブラザーズかカーターファミリーに行きつくが、このアルバムにはAPカーターの従妹であるメイベルもオートハープで参加している、そのカーターファミリーの「新聞売りのジミー少年」をフラット&スクラッグスがヒットさせる、両者のギターの演奏の秀逸さがこのアルバムでは十分に堪能できる。
アールは、バンジョーはもちろんのこと、スリーフィンガースタイルのギター奏法も見事である、レスターのボーカルも力強く、ひとつの時代を確立した名演奏揃いだ。