オレンジペコーのふたりに日本を代表する凄腕のジャズ・ミュージシャン14人、総勢16人によるビッグ・バンド・サウンドは、軽やかで心地いいスウィング感を描きながら、聴く者の気持ちをナチュラルにアップ・リフトしていく。「人間が生み出す生のグルーヴ」を志向してきた2003年のオレペコだが、このシングルは、ひとつの到達点といってよいだろう。ナガシマトモコの歌も、質の高いサウンドを体中に吸収しながら、さらに美しいバイブレーションを生み出していて、秀逸。頭をからっぽにして、この曲が与えてくれる至福をふんだんに味わってほしい。（森 朋之）