入門を終えたヒトへ
★★★★☆
各章のタイトルどおりの内容をこまごまと説明しています。内容は網羅的というよりも、知覚・運動系のピックアップといった感じです。
認知ということで数式やグラフが織り交ぜられており、完全に理系チックな内容なので、心理学とはなんだろう?というような初学者がいきなり手に取ると嫌なイメージしか残らないかもしれません。導入として読むのなら、同じく東京大学出版の『心理学』からはいるのがよいと思います。
この本はいわば中級編です。まず他の入門書を読み、それからこの認知心理学シリーズ、そして各章末に載せてある専門書に移るのがよいのではないでしょうか。