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DRAFT 7.30 [ 国内盤 ]

価格: ¥2,500
カテゴリ: CD
ブランド: BEAT RECORDS
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   重苦しく難解な前回のアルバムで特徴的だった、やかましい電気的なノイズや、テンポを欠いたインダストリアルな靄(もや)。オウテカは、その中で迷子になってしまったきりなのだろうか――そう思っていた人にとって、本作は本来のスタイルに戻った歓迎すべき作品となるはずだ。機械音の多くを切り捨てたオウテカは、幻覚を誘うかのように打ち寄せるキーボード、脈打つようなサブ・ベース、意図的に複雑なドラム・パターンは残した。いずれも不可解なロジックによって突如変化したり、相互に作用し合ったりする。
   ファンの意見によると、かつてのアルバム『Confield』は、夜の静寂の中でひっそりと聴くのがもっともふさわしかったわけだが、本作はといえば、大きなスピーカーを使って思い切り大音量で聴くのが理想的だ。「Surripere」などのトラックで鳴り続ける、おもしろい味のチープな鼓動音や、「Theme Of Sudden Roundabout」のバックにまぎれ込む、子ども時代に聞いたようなチャイムの音、弦を叩いてつくり出す「Xylin Room」のリズムがほんの一瞬だが突然止まり、弾むようなこのトラックの流れに乗ってバラバラになっていくさま。これらをじっくり味わうには、大音量がいちばんなのだ。
   ハードコアなファンなら本作を否定するかもしれない。頂点から一歩後退した作品だとか、ごまんといるオウテカの模倣者たちのせいで平板という印象がついて回るようになってしまったスタイルを焼き直ししただけだとかいう理由でだ。しかし、結局のところ、本作は聴いていて何とも楽しいのである――ついて行くのがきつくなってきたこのころのオウテカにしては本当にめずらしいことだ。(Louis Pattison, Amazon.co.uk)