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日本映画 ぼくの300本 (文春新書)

価格: ¥3,883
カテゴリ: 新書
ブランド: 文藝春秋
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「ぼくの採点表」の邦画版 ★★★★☆
わたしにとって淀川長治氏と双葉十三郎氏は映画の見方を教えてくださった「映画の師」と呼べる方です。双葉氏とは映画の評価は当然違いましたが、スクリーンに連載された「ぼくの採点表」は面白くためになった映画の「教科書」でありました。
だから、スクリーンに連載されたものだけでなく戦前の映画までも収録した、「ぼくの採点表」を全巻購入したのですが外国映画だけなので、日本映画の採点表が欲しいなあと思っただけに本書はうれしいものです。本当は300本だけではなく、外国映画のようにほとんどの邦画を収録して欲しいくらい。でも、邦画では「ぼくの採点表」のような連載はなかったわけですし、今からおびただしい邦画のほとんどの批評を書けといわれても無理な要求なので、双葉氏の「日本映画批判」と本書で、邦画については我慢しなくちゃいけません。あと、わたしの所有している「キネマ旬報」に書かれている双葉氏の邦画の批評記事も貴重といえば貴重ですね。でもやっぱり「ぼくの採点表」の邦画版が欲しかったですねえ。
 
邦画のDVD選びの際に役立ちます ★★★★★
読んでいて、日本映画にもこんなに面白い作品が沢山あったのかと驚いてしまいました。「日本では、”ウェルメイド”な娯楽作品作りがあまり評価されなかったので、文芸作品や社会派作品が多くなった。」という「日本映画の美点、弱点」もなるほどと思わせる説得力があります。さすが80年以上映画を見続けてきた長老です!
新たな驚きと感銘!!! ★★★★★
 あの双葉氏が日本映画を綴った大変珍しいものであるが、読むと新たな驚きと言うか、氏が外国映画が専門と自負しているのにも関わらず、日本映画に対する批評も頷けることばかり・・・。双葉氏の慧眼は日本映画に確かな価値を与えていることに非常に感銘を受けました。やはり、映画評論家だけあって、その対象は広いもの。拙者も日本映画は苦手でしたが、本書を読み、母国映画に対する今までにあった違和感が抜け落ちました。特に、小津作品や、山田洋次作品に対する着目は、されど日本映画と言わしめました。やはり、日本映画もいいものです。僕は、本書で日本映画の受け取り方が変わりました。ありがとうございます。また、本書では、日本映画に対して高い評価はなされておりませんが、その謎は、日本映画が駄目なのではなく、日本映画の性格、特に日本人の抑えた気持ち、外国に対する従順なる気持ち、態度が反映されているのではないか、と思えました。これが、日本人なんなだなぁ、と。是非ともお勧めします。