特集である鳳翔、龍驤だけでなく、紀元二千六百年特別観艦式仕様の飛龍、蒼龍のページの
掲載写真にも未見のものがありました。具体的にはP.34の龍驤後方写真２枚、P.37同艦左舷、
P.38の鳳翔左舷、P.112の蒼龍右舷、P.113の飛龍右舷等です。

鳳翔、龍譲という題材だけでも星５つですが、
更に第二特集で米強襲揚陸艦！で、文句無しの
星５つ！と、絶賛したかったのですが・・・。

恐らくはこの本のユーザーが一番製作するであろう
開戦時の龍譲の記事が価値の低いものでした。
何故、テストショットの記事を載せたのでしょうか？
ライターさんも、ニューキットレビューの様な記事で、
例えば艦橋のミスを判っていながら、
恐らく時間的に修正出来ないというような、消化不良の
状態だったのではと思わせる内容でした。

ならば、速報はＭＡ本誌に任せて、この本の記事は
いつ読んでも色褪せない内容にして戴きたかった。
ここが、減点１の箇所です。

でも、ＷＬファンなら絶対に買いの本です。

艦スペの今回の特集は2本あり、1) 鳳翔・龍驤, 2) 米強襲揚陸艦となっています。
1)の鳳翔・龍驤はフジミから龍驤のリニューアル版発売にマッチしたものかと思います。
いずれも地味なフネですが、日本の航空母艦建造の礎となったもので、コレクションとしても面白いアイテムではないでしょうか。
どちらの艦についても、年代を追って数種類の作例が掲載されています。また、作例記事の他に両艦の誕生した経緯を含めた解説記事もあるので、読み物としても楽しめることと思います。

2) の米国・強襲揚陸艦についてもワスプ/ボクサー/イオージマ/タラワ/ブルーリッジの作例と、発達史の解説が掲載されています。

他に連載記事の「紀元2600年記念観艦式」については、飛龍、蒼龍の両艦が取り上げられており、こちらも楽しめるのではないでしょうか。