内輪受け
★☆☆☆☆
確かに最近のSAは、編集部の趣味・興味だけで作られてる感が強く、内輪受け悪乗り気味ですね。年6回の誌上特集も、ここ2〜3年同じトピックの繰り返し…。銀塗装、フィギュア、ベトナム戦、日本機、ラージスケールキット、スモールスケール…。ほぼ毎年同じルーティーンです。来号はまたまた日本機の順番。
私が思いつくだけでも、第2次大戦の米艦載機や米陸軍機、新製品目白押しのルフトバッフェ、偵察機、自衛隊特集、ウイングナッツ特集、など、いっぱいあるのにと思います。最近珍しく東欧キットの東欧機特集があって期待しましたが、手に入り難いメーカーや古〜いキットの作例ばかりが多くて、なぜか最新のエデュアルドSu-7レビューが無いどころか、キットの存在すら無視され、製作の参考にすらなりませんでした。
モデラーが一番期待する最新キットの作例どころかレビュー記事もなく、1/32鍾馗があったくらいで、名作の誉れ高い1/32タミヤスピットすら無視、ルフトバッフェやなど蚊帳の外状態なので、わざわざ同じ出版社の総合誌MGを買う始末です。確か創刊の特集はHe219ウーフーだったと思いますが、最新キットに焦点をあてた、わくわくする飛行機モデル創刊号だったことを思うと、寂しいです。
褒めたい けれど・・・
★★☆☆☆
ヴェトナム戦の機体を扱うこと自体、模型雑誌で取り上げられなくなっています。
だから、今号は手放しで評価したかったのです。
が
どうしても評価が出来ません。
ヴェトナム迷彩、しかも機体下面が黒の作例を、何故黒バックで陰影を強調して撮影したのでしょうか?
イメージフォトとして一葉あるなら理解出来るのですが、作例の完成写真が殆ど黒バック・・・ああ、これではディティールが見たくても見ることが出来ません。
作例各部のクローズアップの画像サイズも小さく、ディティールが良いのか悪いのか、判りません。
F−111の製作過程の画像も小さくて判り辛い画像を並べています。
A−26、A−1、F−100と同じスタンスで並ぶ記事は、ヴィジュアルで攻めるのか、作例で攻めるのかはっきりしません。
編集の狙いはどっちなのでしょう?
もう一点、B−52の作例は要らぬ外板のひずみを再現して印象を悪くしています。
実機は確かにあのシワが出ていますが、実機の再現とはお世辞にも言えません。
前回より星を落としています。残念。