付属CDは良いです
★★★★☆
本書では、聴覚と人間の能力、そして心の問題の関連性について述べている。
p47「聴覚の成長は、年齢とともに聴き取れる周波数帯域を上げていき、11歳くらいで完成します。途中でトラウマができると、その時の周波数聴力に障害が出て、その後の耳の成長はストップします。」と書かれている。
聴覚と心の問題に踏み込んだ内容であり、その視点は面白いのだが、ではどうすればいいのかという問題解決について、第5章の部分のみでは今ひとつ説明が不足していると感じたので、星は4つにとどめたい。著者は医師・医学博士でもあり、セミナーやクリニックへお客さんを呼び込むための広告という側面もあるのだろう。
著者が主催している聴覚セラピーにおいて使っている、特殊な音を含んだ音楽CDが付属しているが、この音源は聞いていて確かに心地良い。