気力測定器とか、意味不明な装置の話が説明もなく出てくるので、かなり抵抗を感じる人も多いだろう。
例によって図書館で借りた私としては、そういうところは、てきとーに飛ばして読んだ。
内容としては、難病をこじらせるのは、自分自身の考え方にあるという話だ。
相当、誤解を呼びかねない内容を含んではいると思うが、治らない病気にかかった場合に心構えとして、病気を治すというよりも病気といかに付き合うか、いかに、折り合いをつけて納得するかということが大事になってくる。そういう意味で一読の価値はある。
私自身、子供のころからアトピー性皮膚炎で、大人になって、ある難病にかかっているが、同意できる点は多い。私自身にとってみれは、私は、アトピーに関しては、生まれてこの方悩んだことがない。軟膏を付けるのがめんどくさいので、つけてよくなったり、一週間さぼって悪くなるの繰り返しで、ある意味ごまかしごまかしで、この本の言うところのうまくつきあっていると思う。一方、大人になってなった難病にかんしては、まだ、そこまでの境地にはたっておらず、あれこれと悩んで気苦労をしてエネルギーを空費している。残念ながら、多くの難病の場合、悩んだところで全く良くなるわけではないので、時間の無駄で、単に精神的に落ち込んで疲れるだけなので、この本の言っていることは正しい。悩んでいる暇があったら、難病が進行する前にちょっとでも楽しい思い出を作った方がマシなのだが、残念ながら、そこまで思い切った事を出来る人はすくないものだ。そういう人にとって読む価値はある。
オカルト的な記述や、やや浅い人生感の記述にはあきれる点も多々あるが、まあ、てきとーに読み飛ばして、自分の都合のよいところだけを読めばいいのではないかと思う。

本の中では確かに何度も同じことを言ってる箇所もあるけど、私はアトピーもちで調子が悪い時には悩みすぎてそれがストレスになり、症状が余計悪化するという悪循環にはまった時に偶然みつけて元気、勇気がでました。健康食品や情報があふれる中、つい薬やサプリに頼ってますが、気にせず充実した忙しい日々を送ってた時のほうが症状がほとんど無かった昔のことを思い出させてくれ、またそういう風に過ごしている方が健康になれるんだ、病は気から、と感じさせてくれました。
サプリを買う前にこの本を１度読むことをオススメします！

２０００年６月１７日に友人に連れられ京都まで篠原先生の講演会に行きました。講演後出口では、お決まりの講演者（著者）のサイン本を販売していました。友人はそそくさと本を買っていましたが、私は講演が？？？だったので本を買う気は全くありませんでした。講演の印象は、篠原先生と聴衆は友人同士か…と思われるくらい打ち解けたものでした、しかしながら私は講演中ずっと………？？？でした。

つい最近この本が文庫で再販されているのを店頭で見て、懐かしさのあまり購入。早速読んでみました。文章的には稚拙だと思いますが（何度も同じことを言ってます）…。その分説得力がありましたが…。

病気になるには理由があり、その理由に気がつかなければ病気は直らないとの趣旨です。でも篠原先生は優しい人なので、病気になってからの考え方を説くと伝えてくれています。

　これは絶対読む価値あります。冒頭の文言が全てを語っています。｢皆さん”病院では病気を治しているのだろう”と思っていると思いますが、もしそのような方がいらっしゃいましたら、大変申し訳ないのですが、それはかなりお人好しの見方と言わざるを得ません。病院で行っている事はそんな事ではありません」という一節が全てを物語っている｡そこです、そこなんです。これが言いたい事全てを語っているといっていい｡皆が思ってる｢病院では病気を治しているのだろう｡今治らなくても何れは治るようになるだろう｡」という考え自体が幻想なんです｡それを嫌と言うほど分からせてくれる本です｡健康でいたいなら、病気を治したいなら先ず読んでおくべき本ですヨこれは｡