このかわいらしいペアは、なくしたボタンを探したり、春にあいさつをしたり、郵便を待ったり、5つのすてきな物語をぴょんぴょん飛び回る。2人が互いを心から思いやる気持ちはすばらしく、トードとフロッグは両生類の姿をしたすばらしいお手本だ。子どもたちはフロッグと一緒にトードが愚かしい努力をするのを見て、くすくす笑うだろう。そして長い冬眠からついに目覚めるトードに、きっと拍手を送ることだろう。5番目の物語は、いつかペンパルを持とうという人や、本当に信頼のおける友だちがいるのがどんなことか知っている人なら、誰でも心があたたまることだろう。
あたたかくゆかいな友情の物語を演出するアーノルド・ローベルのブルーとブラウンのイラストは、すべての読者の心をひきつけ、気持ちよく楽しませてくれる。ローベルの名作「Frog and Toad」シリーズの一作である本書は、カルデコット賞を受賞し、全米図書賞児童文学部門でも最終候補に残った実力をもつ。ぜひ子どもの本棚に加えたい一冊だ。そしてもっともっとフロッグとトードが読みたい人は、『Frog and Toad Together』、『Frog and Toad All Year』、『Days with Frog and Toad』もお見逃しなく。(4-8歳向け)(Emilie Coulter, Amazon.com)