漫画家という職業柄、この夫（榎本氏）はいつも家にいるので、育児参加がハンパじゃありません。女性の方に「これが普通」だと思われたら困ります。ですので、男性は女性にこのマンガを読ませるのはやめましょう。風あたりが強くなりかねないです。1巻から読むのがベストですが、2巻から読んでも全く問題ないと思います。

もともと、何で知ったかは分からないけど、榎本さんの漫画が好きでした。
amazonのおススメでもって、今更ながらに榎本さんが同業者（しかも耕野さん！）と結婚し、子供までいらっしゃる事を知り、「こりゃ読まずにいられるか！」とすぐに購入しました！榎本マンガ好きの、子持ち労働主婦の私には最高の作品です。
面白くて力になります！肩の力が抜けていく感じ。
本当は大変なんだろうなって想像はつくのに、漫画以上に現実では苦労なさったのかもしれないと感じるのにもかかわらず、
あからさまに表に出さない作風のお陰でか、
「あ、こんな感じで私もさりげなく流していこう。そうしよう。笑って行こう！」と、軽く思えます。
ママ友達みんなにおススメしたい漫画です！
一番最近結婚した友人が妊娠した際には、この本をプレゼントしようと決めています。
お姉ちゃんの目つきの悪い、でも可愛いキャラがとても好きです。
さりげなく女の子が可愛いのが、榎本さんの漫画の好きな理由のひとつです♪

　えの素シリーズのように激しくないし、ゴッキーのような考えさせられるようなシーンもないがユーモアセンスは相変わらず。榎本ワールド入門編にはソフトランディング出切ると思います。

１巻でも弟君は登場していましたが、お姉ちゃんの乳児時代の話が多かったので２巻では
弟君のエピソードが多くなっています。さすがにお姉ちゃんが小学生になると、予想外の
行動や言動で笑える様な事は無くなっていく為、いささかパワーダウンを感じてしまいますが
こう言う漫画はやっぱり初産でのアタフタした出来事の描写が一番面白いので仕方ないのかも。
個人的には、弟君妊娠時のエピソードや子供達の断乳、オムツ外しなんかの話が読みたかった
のですが、無かったのが残念です。育児漫画を読む人は育児経験の有る人・育児中の人が多い
と思うので、そう言う話を読みたい人は沢山居そうな気がします。

とは言え、弟君がハイハイを始めた時の「赤ちゃんアクシデントの見本市」の描写が擬音だけ
で構成されているのが私には一番ツボでした。これぞ榎本漫画のリズム。
アレルギーの為にきょうだい揃って血液検査したり、今回も「本当はすごく大変だったん
だろうな」と思う部分をさらっと描いています。逆に２人の子育てをしながら夫婦揃って
締め切りを抱えている場面は細かく描かれ「わーこりゃ大変だ」とも思いつつも笑ってしまいます。

それにしても、相変わらずお父さんの育児参加が徹底してると言うか、完全に２人で分担して
「やれる時にやれる方が動く」と言う感じでなかなか羨ましい環境です。お姉ちゃんの遠足の
お弁当を夫婦２人で作るってまず無いでしょうから。
途中でお姉ちゃんの書いた漫画が載っている辺りは親バカっぽいですが、彼女がこの先父母の
どちらの影響を受けた作風になるのか、興味深い所です。
学校や保育園の為に榎本が書いたイラストも掲載されていて、中には「それはちょっと・・・
完全にアウトだろw」なモノもあります。

「ママはテンパリスト」にも劣らないハイレベルな育児漫画。
育児の大変な面をあえて淡々と描く手法によって、なんとも言えない面白さを醸し出しています。
本業はカオスな作品が多いですが、これは主婦だけでなくどんな層でも楽しめる一品だと思います！