The God Delusion
価格: ¥2,811
『The God Delusion』は2006年に刊行されてセンセーションを巻き起こした。発売後ほんの数週間で最も熱い論議を呼ぶ話題の書に。あらゆるタイプの宗教に対してパンチの効いた熱っぽい反駁をおこなったことでドーキンス自身は聖人、あるいは罪人の烙印を押された。彼の主張はまさに時流に乗っている。ヨーロッパは一段と世俗的になりつつあり、中東であれ中央アメリカであれ、宗教的なファンダメンタリズムの勃興が劇的にそして険悪に世界中の意見を分断している。アメリカでも他の国でも、“インテリジェント・デザイン(知的設計論。生物の発生や進化を「知的存在」の関与で説明)”とダーウィン説との盛んな論争が、科学の学習を緩やかながら深刻に妨害し規制しつつある。多くの国で、中世からの宗教定義が女性やゲイの権利といった基本的人権への侵害にいまだに手を貸している。すべては存在を証明するものが何もない神への信念に端を発しているのだ。ドーキンスはあらゆる方法で神を攻撃する。宗教の最大の主張を骨抜きにして、絶対的な存在すなわち神が絶対に実在しないと論証する。宗教がいかに戦争を煽り、偏狭な考え方を冗長し、子供を虐待しているか示す。『The God Delusion』は切れ味鋭い主張が満載、この最も感情的で重要なテーマに興味のある読者のほうも、熱く自説を語りたくなることだろう。