シリーズ初となる長編です
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鬼平シリーズ初の長編となる1冊です。
ある夜、平蔵は見知らぬ凄腕の男から、いきなり襲われます。なんとか難をのがれた平蔵ですが、その半年後、鬼平を襲ったのと同じ腕と思われる男から、二夜続けて、平蔵配下の腕利きの同心が殺害されてしまいます。何者かが、盗賊改方に挑戦しようとしているに違いない。平蔵は配下の同心・密偵の全員を動員して捜索を行いますが、相手の素性・企みが要としてわかりません。
通常の鬼平シリーズの面白さ・味わい深さに加えて、サスペンス小説的面白さが楽しめる長編ならではの1冊です。また、鬼平ファンであれば、おなじみの同心、忠吾にお嫁さんが見つかるのも見逃せない所ではないでしょうか。