年末年始にピッタリの鬼平シリーズの1冊です
★★★★★
年末年始ともなると、楽しめて、かつ、読後にさわやか感が残るものが読みたくなりますが、その点、「鬼平犯科帳」シリーズなどははピッタリではないでしょうか。鬼平こと長谷川平蔵の人格の大きさに感動するもよし、おなじみの同心や密偵やたちの活躍にハラハラするもよし。
また、この巻での特徴といえば、うさぎこと木村忠吾がお嫁さんをもらい、他の同心たちにのろけまわり、果ては平蔵にまでのろけて怒られる所、また、平蔵の道場時代の剣仲間が登場し、知られていなかった平蔵の道場時代が分る所でしょうか。
何れにせよ、他の巻同様、楽しさと共に、読後の味わい深さが残る1冊です。