懐かしい田舎の景色、夏休み、おばあちゃん．．．多くの大人たの
胸に昔の思い出が甦るのではないでしょうか。
これは童話で、物語はファンタジーの世界かもしれませんが、現代の
悩めるそしてちょっと疲れている大人たちに是非読んでほしいと思います。
人を愛すること、信じることの本質は何か？を夏休みの出来事を通して
教えてくれている気がします。

一人で暮らす祖母と一緒に過ごした10歳の夏休み。
主人公の弥にとってそれは生まれて初めてのドキドキ体験の連続でした。
祖母の住む町に向かう電車の中から始まる、夢の中のような体験の連続。
キツネ、ネコ、水の精など、純粋な少年にだけ見える。
幼少だったころのあの懐かしい思い出がいっぱいの、入道雲が立ち上る
青空を思い出させてくれた素敵なお話でした。
小学校高学年にお勧めとありますが、47歳のおじさんが読んでも面白い
本でした。

小学生の夏休み読者用児童書の中から 母が勝手に申し込み 母が読み終わったのを(笑)読んだのが最初でした。
秋に差し掛かる夜に 机の電気だけで読みふけってたのですが 怖い怖い 背中がざわっ とした感覚をまだ覚えてます。。。
こういう田舎行ってみたいなあ(住んでるとこも十分田舎)ってちょっと憧れ…。
それから何年間か 夏になると読んでました。
結婚を機に引っ越したので 改めて購入した次第です。
とても綺麗な状態でした。

小学校4年生くらいの時、学校の廊下の本棚においてあったのを読んだことがあって、めっちゃおもろい！！と思ったものの、まだ読み終えてない所で5年生に進級してしまい、そのまま読めずに卒業し、今までずーっと心の奥でひっかかってた本です。この、綺麗なブルーと、月の前を横切るきつねと少年の表紙は覚えていたので、「きつね」で検索してここまでたどり着きました！！

この夏、弥と同じ10歳の息子と一緒に、毎晩ワクワクしながら読みました。
息子も私も、ドキドキしたり、笑ったり、弥と一緒に、キツネ山で夏休みを過ごした気分です。
ぜひ親子で読んでいただき、キラキラした、不思議な夏を一緒に楽しんで下さい。