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腸は考える (岩波新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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食べ物を食べてから消化液が分泌されるまでの情報伝達の仕組み ★★★★☆
 腸の健康を調べていて手に取った。これで6冊目。
 著者は解剖学、形態学の専門家で1991年の初版から24刷を数えている。この分野ではスタンダードとして一定の評価を保っているようだ。
 腸は中枢神経系から独立した大量の神経系を腸壁内にもっていて、さながら「神経の編みタイツに包まれている」ようなものだそうだ。この神経系のおかげで、寝ている間でも消化・吸収・排泄という生体維持に極めて重要な機能が自動的に動作している。このため腸は「小さな脳」ともいわれている。
 神経細胞のことを「ニューロン」というが、その他にも食物から化学的刺激を受けて消化液の分泌を促す細胞があり、あたかも神経系のような情報伝達を行うことから「パラニューロン」という。本書はこのパラニューロンの解剖学的な知見である。
 著者が60歳のときに初めて書いた新書とのこと。一般的な科学教養書ではなく、著者自身の実験手続きへの工夫や新発見をした時の高揚感など、歩んできた研究者人生の記録でもあり、その点がたいへん興味深い。ただ神経系への言及はほとんどなく、「編みタイツ」の仕組みや役割についてはわからなかった。
 食べ物を食べてから消化液が分泌されるまで、どのような情報伝達が行われるのかについて知りたい方にお勧めしたい。わかりやすい。
不朽の良書 ★★★★★
昔、出版されてすぐ読んで、とても感動した覚えがあり、最近、再度読んでみて、やっぱり、とてもいい本だなーと、つくづく思いました。腸と細胞の持つ限りない可能性と、研究者間の様々なドラマを紹介した不朽の良書のように思います。
腸を考えた人生 ★★★★☆
腸の研究に打ち込んだ日々が
綴られています。

腸に関する研究の歴史も
辿ることができます。

内容は濃く、読みごたえのある
良い本だと思います。
研究の楽しさを教える ★★★★★
今から18年前に出版された本で、学問的な知識は古臭いものになってしまったかもしれないが、研究の楽しさというのはいつの時代でもエキサイティングな新事実を発見したときであることを教えてくれる。

第一章から三章までは腸管の研究内容が主に語られているので門外漢の読者にはつらいかもしれないが、四章からは研究者自身の話で、あとがきにあるように、研究というのは真理の探究というような求道の姿ではなく、もっときまぐれな遊びや道楽の姿をしているということを教えてくれる。

後半はほとんど生物学の話になってしまったが、「脳は腸からはじまった」ということが分かればいいんではないだろうか。
研究は最高の道楽? ★★★☆☆
 腸脳関係に興味があり本書を読んでみましたが、
どちらかといえば消化管ホルモンやセンサー細胞の
研究成果をエピソードを交えながら面白おかしく
紹介していることが中心になっていたように思います。

 少し脱線が多いことや内容も今となっては少し
古いために「セカンドブレイン」の方がもう少し
内容的にも楽しめる気がしました。

 あとがきにも書かれているように、学問や研究の
面白さを伝えてくれる内容ということに関しては、
研究に関わる人には参考になるところも多いかも
しれません。

 研究者に限らず、自分が面白い・興味あると
感じたことを追求するのがやはり大切なことに
気付かせてくれた気がします。