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プリズン・ガール―アメリカ女子刑務所での22か月 (新潮文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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まったく違うせかいなのに共感する部分も ★★★★★
アメリカの刑務所という普通の日本人ならなかなか行けない日常からかけ離れている所の出来事なのに彼女の恋心とか生きることの大変さや意味など共感する部分もありました。主人公の友達が家族も友人もいない母国に帰り、誰一人知らない地でがんばり始めた姿を見て自分もがんばろうと励まされました。
それよりも刑務所内の人間模様がすごくおもしろく、夢中で読み終わりました。まじめで暗くなりそうな内容をおもしろおかしくというより興味深く書かれています。
私はアメリカということからこの本に興味を持ちましたが、アメリカにまったく興味がない人でも楽しんでもらえると思います。もちろんアメリカの影の部分や人種の違いや、生きていくために麻薬に手を染める人など勉強になることがたくさんありました。プリズン・ガール―アメリカ女子刑務所での22か月 (新潮文庫)
素晴らしい! ★★★★★
異国の地で、なおかつ身に覚えのない罪状で収監される・・・考えただけでゾッとする体験。
しかし著者は泣きべそかいて過ごすのでも、改悛の情を訴えるでもなく、現実をありのままに受け入れて実にタフに生き抜く。
それまで本を書いたことも、書こうとしたことさえなかった(今後も面倒なので書かないそう)女性のなんともポップで衒いのない文体がまた素晴らしく、最後は涙が!!
機知と逞しさとチャーミングに溢れた著者は、そう「ジョジョの奇妙な冒険 第6部」の空条徐倫そのまんま!!
自然体で明るい獄中記 ★★★★★
真実は小説よりも奇なり、と言いますがこの本はまさにそれを地で行っている感じですね。
普通の日本人の女の子が、アメリカの刑務所に服役!なんてちょっとしたイマジネーションでは考え付かなかったです。

つわものぞろいのアメリカ女子刑務所のなかの様子を、明るく自然体で(ポジティブっていうよりももっと力の抜けた自然体のほうが表現的にしっくりくる)淡々と語ったこの本はとても楽しかったです。

刑務所の中ではレズビアンカップルができるとか、キッチンの仕事はきつくて給料も安く、売店・工場など仕事によって給料に差があるとか、独房は本当にきついとか、レクリエーションでピアノ教室やスペイン語教室とかもあったりと、意外と自由な連邦刑務所の様子はじめて知りました。

さすがに刑務所は入った人じゃないとわからないし、あえて入りたいと思わないところなので(とはいえ不謹慎にもこの本を読んだあとはそんなに悪くないかも、と思ってしまいがち)この本の文化的評価って意外と高いんじゃないかと思います。

この本はだれもが楽しめると思います。お勧めです。
コミカル獄中記 浅はかで中身がない ★★★★☆
刑務所の中での出来事だけどとてもコミカルにかかれてて読みやすいですね。
一日で読みました。
アメリカの刑務所の事を良く知ることが出来て為になりました。
良く書かれてるけど、それは有村さんが器用で社交的で
良くできてる人だからでしょうね。
これがもし不器用で人と話すのも苦手で、とかいう人だったらと思うと、
そういう人の獄中記も読んでみたい気もしました。
逆に言えば刑務所生活なのだから、もっと辛かったこととかあったと思うわけで、
そういうことをもっとシリアスに書いてほしかったので、物足りない気もする。
でもそこは著者の明るい性格ということで、明るいノリで書いたんでしょう。
中盤以降、登場人物にまつわるどうでもいいエピソードなどが多くなり、
読み飛ばすところが多かった。
若い女性だけに、もっと深いところを書くことができなかったんでしょうね。
これを読むとアメリカの刑務所が自由で楽しいようなところのように感じるかもしれないけど、
勘違いしないように。所詮犯罪者の集まりです。
刑務所の中にいるとそういう罪悪感も薄れてきてしまうのかな。
ニューヨークの深い「魔都」性 ★★★★★
本書は優れたノンフィクションである。
異国での逮捕、裁判、刑務所に収監という自らの過酷極まりない経験を語りながら、ジメついたところがない。
それは筆者の「自身を客観視できる」類い希な資質によるものと思われる。

しかしそういう筆者にしてロシアン・マフィアの手管にはコロッと参ってしまうのだ。
男が筆者を全く愛していなかったとは言わないが(人間はその程度には複雑なものだ)、
基本的にはドラッグ・ディールの「道具」として必要だから愛人を持つのだ。
だからコストを惜しまず必死にアタックしてくる。具体的な手口は下記とおり。

・三ヶ月先まで予約がいっぱいのレストランに平気で席を取る
・真っ赤なフェラーリに乗って現れる
・白と赤の配送トラックでやってきて、「ソファを買いに行こう!それをこのトラックに積んで帰って、夜にはキミの部屋のソファで二人でコーヒーを飲もう!」と誘う

…創造的である。金だけでなく、知恵を絞り、情熱を尽くす。
「まっとうな」日本人女性が参ってしまうのも無理はない。

再び言う。本書は優れたノンフィクションである。
「米国女子刑務所の実態」ももちろん興味深かったが、ごくまっとうな日本人女性が逮捕され収監に至るという「理不尽」を通して、ニューヨークという魅惑に溢れた都市の、深い「魔都」性をも描いてもいる。
「アメリカ」をより深く知りたい人にとって、必読である。