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防衛破綻―「ガラパゴス化」する自衛隊装備 (中公新書ラクレ)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
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私には書かれていることの真偽はわからないが・・・・・ ★★★★☆
 主として自衛隊の装備について、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊にわたって、しかも小銃、トラック、装甲車両、攻撃ヘリ、戦車、潜水艦、大型飛行艇、FX、空中給油機などなど、多くの装備をとりあげている。
 その主な主張は、(a) 自衛隊は日本の実情に合わないムダな装備を取り揃えている、(b) 高価な買い物ばかりして基本的な装備はなおざりにされている、(c) わずかな発注しかしないので1機あたりの価格は非常に高いものになる、などなど様々なことが書かれている。

 本書を読みながら、「個々の兵器の良否に関する著者の批判は本当にあたっているのだろうか」、「防衛省の調達は本当にここまでいいかげんなのだろうか」と思った。私は、防衛装備について全く知識が不足しており、その疑問は疑問のままであるが、「納税者として無関心すぎた」と反省して「今後、もう少し軍事面の知識を得よう」と思った。
 
 書いてあることの当否はともかくとして、少なくとも「関心をもつきっかけ」としては意義のある本と思います。
この本の内容は信頼出来るのか? ★★☆☆☆
日本の「防衛」、そしてそれに必要不可欠な自衛隊の
軍事装備について考察し、検証した本です。
航空機から隊員の装備品に至るまで、鋭い視点で厳し
い御指摘をなさってます。自衛隊の兵器調達にはまだ
改善すべき点がいっぱいあり、国産兵器の導入に固執するあまり、
実戦経験に基づき改良されてきた海外製の兵器と比べ
値段が何倍もするため、必要な数を揃えられず、本当
に必要な物が買えない状況なんだそうです。今まで防衛
というジャンルでこうした「無駄遣い」の指摘をした
本はなかなか見なかったので、自衛隊の予算の使い方はまだかなり問題
があるという事が分かってて良かったです。が。
そんなに自衛隊の装備はダメなのかと疑問をもって調べると、
かなりの部分において無知や勘違い、多角的な視点
の欠如が指摘されてますね。
例えば清谷さんが急難ヘリコプタと用途が被って無駄
だ、
一機200億もする、使っているのは日本だけだと非難
している救難飛行艇は、実はロシア軍も装備していて、
広い領海をカバーするのにはヘリコプターでは航続距離
が足りず飛行艇が必要なんだそうです。アメリカ軍は
普段展開している艦船が多く、ヘリコプターを中継させ
られるので飛行艇は必要ないんだとか。僕は後者の方が納得出来ると感じます。
他にも突っ込まれている箇所がいくつもあるんですが、
果たしてこの清谷さんという人の主張はマトモだと言
えるのでしょうか
。僕は軍事に関して素人ですが
イマイチこの本の信頼性に疑問を感じざるを得ませんた。
自衛隊の調達と装備についての問題点と提言 ★★★★☆
「われわれにできることは、軍事費を必要最低限に抑え、なおかつ国家の安全保障をまっとうするのに不足を生じないようにすることである。そのためには納税者が軍事と防衛に関心を持ち、防衛費の使い方に対してシビアになる必要がある」。

自衛隊の装備における様々な矛盾と、それを生じさせている背景について、積極的に切りこんでいる。憲法や法律の問題はとりあえず横に置くとしても、自衛隊が有事の際にどこまで機能するかについて大いに不安を抱いてしまう指摘が数多くある。

個別の装備の是非については、全面的に著者に賛同するわけではない。しかし、無駄や非効率な調達を生み出している業者との関係や、調達部門の体制の貧弱さについては、正面から反論するのが難しい。また、世界の軍事産業は大きく再編されて産業構造自体も変わってきているのに、日本がその流れに乗り遅れているということについては、とても考えさせられるものがあった。

第二次世界大戦による敗戦から、日本にはすっかり軍事アレルギーがしみついている。しかし、国民が強く関心を持たなければ、非効率で様々な問題を抱えた調達の現状がよい方向に改善されることは難しい。本書は、問題点の列挙にとどまらず、著者自らも積極的にいろんな提言を行っている。日本の防衛やそのための調達について考える上でのヒントをくれる一冊である。
防衛費へのわかりやすいアプローチ ★★★★★
これまで自衛隊や兵器調達などあまり関心がありませんでしたが、読んでみて意識がかわりました。ちょっと細かい話が多かったですが、新書ということもあってか専門知識がない読者にむけて書かれているようで、理解はしやすかったです。自衛隊や兵器にかかるお金の大きさと、なによりその杜撰さに驚きました。多くの人があまり興味はないけれども、ものすごく関係はしている防衛費について考えるのに、いい入門書となると思います。
無駄を省く仕組みのモデルになって欲しい ★★★★☆
戦争や武器、装備の関する基礎知識が私には欠けているので、「価格が高い」「無駄な機能だ」といった指摘はそうかもしれないと思って読みました。
むしろそれらを調達する方法や、国内産業を保護する仕組みの問題がとても大きなものであることに驚きました。
調達方法は官僚的というか前例主義、あるいはパソコンやコピー機を購入するにも特定業者から購入したり、予算の均等配分で結果的にそれぞれのパイが小さくなるといった現状の改革が可能だと思いました。また国内産業を保護するといいながら飼い殺している現状の指摘は国家戦略に関わるものであり、政府が明確な方針を示すべき分野だと考えさせられました。
ただそういった無駄は、自衛隊だけでなく、他の日本の組織には多いようで、でも私自身を含め、その組織の当事者になると気がつかないでいる部分もあるでしょうね。
ただ防衛省の調達に関しては、たの省庁より第三者機関に委ねれば評価をしやすいため、国家の無駄を省く仕組みのモデルが作りやすいかもしれません。