読みやすい!
★★★★★
はじめて清水幾太郎の文章に触れました。
「読、読みやすい・・・」。
かつてこの文章をして大衆を魅了した理由が
瞬く間に理解できました。
本書は、良くも悪くも、エッセイですね。
清水氏の残された膨大な論文に触れることで、
これから、本書に書かれた意味を理解して
いこうと思います。
「文章読本」の決定版
★★★★★
語った内容を本にしているので読みやすい。しかし、読みやすいだけでなく、内容が凄い。といっても高踏的な話は一つも無く、或る意味常識的なことばかりだが、著者の体験を通して上手に語られるので、凄く説得力がある。まさに言行一致で、書いてある通りに、本書は見事な、文章の一冊。尤も、文章作法そのものより、仕事への向かい方、こころの問題を語っているところが秀逸で、本書を読んで、直ぐ文章が上手くなることは無いと思う。多くの箇所に体験から出た金言がある。私が、感心したのは、「常識とは1万円札みたいなものだ」というところで、持っていても威張れないが、無いと困るもの、というところだ。そんなことも、インテリの頭でっかちの言葉ではなく、インテリの実際かならではの言葉だったと思う。本書は、「本はどう読むか」「論文の書き方」の姉妹編だが、見事さ加減では、本書と「本はどう読むか」が双璧だと思う。絶版なら再販すべきだろう。広い年代に受け入れられ、有益なこと間違いないと思う。
著者の豊かな経験が活きている
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文章を書くことのある人にはまずこの本がいいでしょう。小学生には難しいかもしれませんが中学生以上なら大丈夫だと思います。対話形式で読みやすい点もあります。
理系の大学生、エンジニアを職業にしている人なら「設計図」という言葉に抵抗はないでしょう。著者は文章を学生に指導する上で「設計図」を求めていたそうです。意外と思われるかもしれませんが、これぞ著者の豊かな経験から出てくる言葉で、この本こそ理系の大学生やエンジニアに読んで欲しいと思います。必ずや何らかの役に立つでしょう。