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フル・ムーン

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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人類が見ることのなかったはずの風景 ★★★★★
アポロ計画30周年を記念して、アポロ11号〜17号が撮影した
オリジナルプリントを編纂した写真集。

真空下で、視覚がおかしくなるほど透明な大地と、
昼間でも真っ暗な空は、美しいまでに荘厳。

個人的には、司令船に一人残る飛行士が月の裏側で
宇宙と神の存在を感じるというエピソードが非常に印象的でした。
夢のような現実 ★★★★★
こんな写真集を待っていた。

毎晩重力に縛られ見上げるだけのあの月が
すぐ目の前に在るのだ。

宇宙飛行士と同じ目線で月面を堪能できる喜びと
見てはいけない世界を覗く時のような畏怖に似た緊張が
ページをめくる度につきまとう。

圧巻は白黒の地球。
闇に輝く水の青に慣れ過ぎているせいか、すぐに母星と判らない。
モノトーンになると海の色がより深さを増し
ゾクリとするような輝きを放っている。

人間でよかったと思う。
どんなに高度な知能を持つ動物も
この美しさは理解できない。
アポロ計画を現代に蘇らせた本 ★★★★★
 モノクロと思った月面写真上の色・・、生命のない世界に人間の存在を示すコラージュのようにも思える写真も収録されて1999年に発行された大型本(30x29.5x2.5cm)の新装版が本書です。寸法比は液晶テレビの37型と26型に相当しますので悩ましいですが、A4判の短手方向の寸法とほぼ同じため、所蔵スペースに制限のある方には勧められます。
 本書(1999年版)の登場前、月の写真集は小尾信彌訳著「月写真集」(1978、朝倉書店)のみでした。この本のグラビア印刷による写真のクオリティは中判カメラで撮影していることを知っていましたので、欲求不満を感じるものでした。そして本書を手にし、「これが見たかったんだ」と心の中で叫んでしまいました。
 本書は写真の部(サターンロケットの打ち上げから地球への帰還まで、写真を順番に並べることで描いたもの。キャプションなし)、「アポロ計画ミッションデータ」、Andrew Chaikin("A Man on the Moon"(1994)の著者)による「最果ての地」と題したアポロミッションと宇宙飛行士に関する解説、Michael Lightによる「月の素顔」と題した本写真集の制作に関する解説、そして「本書の写真について」として写真の部で示した各写真の解説文で構成されます。アポロ計画について馴染みのない方は、逸る気持ちを抑えて写真の部を見るのは後回しにし、「月の素顔」、「写真本書の写真について」を読んでから、写真の部に戻って見ることを勧めます。ひとつひとつの写真の意味が伝わってくると思います。
 なお、レビュー者はアポロ計画について予備知識があるため、写真の部からページを開き始めましたが、ジェミニ計画での宇宙遊泳の写真には戸惑いを覚えました。(この写真が使われた理由は「本書の写真について」で書かれていますが・・。) 
アポロ計画を現代に蘇らせた本 ★★★★★
 モノクロと思った月面写真上の色・・、生命のない世界に人間の存在を示すコラージュのようにも思える写真も収録した本写真集、30年前の時を現代に蘇らせたような迫力があります。
 本書の登場前、月の写真集は小尾信彌訳著「月写真集」(1978、朝倉書店)のみでした。この本のグラビア印刷による写真のクオリティは中判カメラで撮影していることを知っていましたので、欲求不満を感じるものでした。そして本書を手にし、「これが見たかったんだ」と心の中で叫んでしまいました。
 本書は写真の部(サターンロケットの打ち上げから地球への帰還まで、写真を順番に並べることで描いたもの。キャプションなし)、「アポロ計画ミッションデータ」、Andrew Chaikin("A Man on the Moon"(1994)の著者)による「最果ての地」と題したアポロミッションと宇宙飛行士に関する解説、Michael Lightによる「月の素顔」と題した本写真集の制作に関する解説、そして「本書の写真について」として写真の部で示した各写真の解説文で構成されます。アポロ計画について馴染みのない方は、逸る気持ちを抑えて写真の部を見るのは後回しにし、「月の素顔」、「写真本書の写真について」を読んでから、写真の部に戻って見ることを勧めます。ひとつひとつの写真の意味が伝わってくると思います。
 レビュー者はアポロ計画について予備知識があるため、写真の部からページを開きましたが、ジェミニ計画での宇宙遊泳の写真には戸惑いを覚えました。(この写真が使われた理由は「本書の写真について」で書かれていますが・・。)
 本書は30x29.5x2.5cmの寸法で、2002年に21.6x21.2x3cmの新装版が出ています。液晶テレビの37型と26型の寸法比に相当しますので、スペースの許す方は本書をお勧めします。
真の美しさ ★★★★★
多くの人が月から見た地球の美しさを強調するが、やはりなんと言っても月のほうが美しいと思う。地球の美しさなど巨大な化けの皮に過ぎない。皮の下には悲喜劇渦巻く地獄絵図が繰り広げられているだけだ。対して月はどこまでも静謐にそこにたたずんでいる。人間の意味づけを拒むように、人間の世界とは一線を画す別世界のように。私たちの知識は月や火星が地球と同じく太陽系の一員だと教えるが、ヒトにとっては地上以外は異次元の世界だ。その世界を覗き込むと、自らの知識や感情が無意味なものとして背景に退き、ただ月という物体と接しているという点にだけ存在意味が与えられるような存在になれる。その経験は火星やその他の天体の写真集でも得られるものだ。それらの荒野は限りなく無意味で、それゆえ限りなく美しい。人間が作り出した半端な意味など、無意味そのものに対しては全く意味をなさない。化けの皮を抜け出してみよう。この世が本当はどんな世界かは、地球の外に出なければ理解しにくい。