飛び抜けて秀逸
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いろいろ彼の作品を聴いてきたが、今回のアルバムの完成度は飛び抜けて秀逸である。
何度聴いても飽きないし、メッセージがスーッと入ってくる。ご本人の充実感がいやでも伝わってくる。
フォークシンガーとしての真骨頂である「決意」「崩壊」、完成度の高いラブバラード「奪われてゆく」(古川昌義のアレンジが素晴らしい!)家族、人間愛を歌う「神よ」「小さな幸せ」など、そのバリエーションもまた飽きさせない理由だろう。
ただこのアルバムの完成度の高さを一番支えているのは、間違いなく「崩壊」という曲だろう。
今の日本の政治の現状や脱力感が頭に浮かび、しみじみと頷いてしまう。
何人かの政治家の顔が浮かんでしまうのは、きっと私だけではないと思う。
歌詞の内容は重いが、ぜひシングルカットを検討してもらいたい。
歌詞に反してサラッと仕上げたアレンジがまた心に響く。。。
今、多くの日本人に聞いてもらいたいフォークソングだからだ。
新たな松山千春!
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いやぁ、新たな松山千春ですね。アレンジが大胆だったり歌詞がイヤーンだったり。笑 しかししっかりと千春メロディーを聴かせてくれます。こんな色々な顔をもつ曲が多いアルバムは久々…
いや、初めてではないでしょうか?
ホントにあなたの才能に感謝します。
松山千春を見直した
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ご本人、ファンには大変失礼なことだが、
本作を聴いて、松山千春を見直した。
自分の中では、とっくに終わった人だと考えていたが、
この人凄い才能の持ち主で、
かつ音楽的にも現役ばりばりだと感じた。
大げさな言い方だと「衝撃的」。
理由は二つあって、
それは音楽性とメッセージ性。
フォークソングだけじゃなくて、
スカとかゴスペル風のアレンジがあったりして、
多様な音楽性を披露している。
おまけに歌詞が分かりやすい。
はっきり歌っていて歌詞がエモーショナルに伝わってくる。
うまいなあと思う。
メッセージもふんだんに盛り込まれていて、
聴いてくうち、その唄に説惹き込まれている自分がいる。
「崩壊」、「ストリートミュージシャン」、「神よ」の3曲が好きだ。
年齢を重ねることによって円熟する人間を感じさせるラブソング「ずうっと一緒」もいい。
この作品を聴いて、
音楽は決めつけをしないで自分の耳で聞かないといけないと反省。
松山千春の他のアルバムを聴いたことがないが、
本作は傑作だ。