インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ビジネス交渉の英語

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: ジャパンタイムズ
Amazon.co.jpで確認
   ビジネス交渉は一般的に日本人があまり得意としない領域だ。特に相手が文化の違う外国人であればなおさらである。本書は、そんな交渉下手の日本人が英語で十分外国人とわたりあえるようになるための基礎を指南する1冊である。

   英語での交渉はいわば「アウェイ」での戦いに等しい。したがって、まず第1章の「交渉と英語」で、英語による交渉のイロハを頭に入れておくことが大切だ。たとえば、硬軟を使い分ける「いい警官、悪い警官(Good Cop/Bad Cop)戦術」や、ばかばかしいほど高い(ないしは低い)金額で交渉を始める「ハイボール・ローボール戦術」など交渉にはテクニックもあり、これらを知っておくことは相手の手の内を知る参考になる。交渉の準備については、「自社の強みと弱みを把握する」「選択肢を用意する」「交渉相手の文化について調べる」という実践的なアドバイスが並ぶ。ちなみに、交渉相手の文化に関して、「アメリカ人はフランクだが気が短く、ドイツ人はロジックを尊び、中国人は細かいつじつま合わせよりも共に仕事を続けていける友好関係を大事にする」という指摘などは大いに参考になるだろう。

   第2章は交渉に役立つ表現集で、「要求する」「提案する」「部分的に同意する」というように、機能別に29種類の表現リストを例文つきで収録している。第3章はケーススタディーで、「予算折衝」「売買契約交渉」「代理店契約交渉」の流れと要点を紹介している。

   しかし、いくら交渉のテクニックを身につけても、道具としての言葉がなめらかに出てこなければ実用性があるとは言い難い。本書には付属CDが用意されているので、交渉に必要な表現を耳からもインプットして、使いこなせるようにしておきたいものだ。(成重 寿)