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深夜特急〈第二便〉ペルシャの風

価格: ¥1,620
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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旅行記 ★★★★★
沢木 耕太郎の本はいつも面白いです。結局最後の編まで買いました。
どれもが『濃い』 ★★★★★
1986年5月リリース。『深夜特急』自体の最初の部分は、この『2』のカトマンズの部分から始まっている。それだけ、この『2』に収められた部分が最もディープな場所だった、ということでもあるだろう。思い出したのは植草甚一氏の『カトマンズ・・・・』である。第8章『雨が私を眠らせる』では、文体まで変わり、手紙になり、そこで旅は停止したかのようになる。ベナレスでのドラマチックな日々やブッダガヤでの子供たちとの生活、どれもが『濃い』。

『2』はインドを出発し、アフガニスタン→イランとシルクロードを西へと向かうところである。凄く意外だったのは建築家の磯崎新氏との親交だ。まだ無名だった頃から、奥様で彫刻家の宮脇愛子ともども再会を喜び合うシーンが出てくる。再会時の豪華な一食のために旅路を急ぐのが面白い。また、奥様の挨拶より先の『さあ、今夜はたくさんお上がりなさいね』が可笑しい。

ここでも様々な人に出会う。印象的なイスラムの老人たちの様子が心に残った。
旅とは何でしょう? ★★★★★
今まで旅を漠然と楽しんでいた筆者が、旅の終わりが見え始めて旅をすることに迷いを感じてきています。

第三便はトルコ~イギリスまで!?

旅とは一体何なのでしょう。

筆者は旅行を通して様々な人に出会い、その場所の文化に触れて考えていくうちに、
自分が目的を達成するために旅をしているのではなく、旅に流されていると感じます。
それは実際そうで、お金に制限はありますが、やることは自由。
いつ起きても何を食べても人に文句を言われることはなく、その生活は楽しいものでしょう。

ただ人は何かを失いながら前に進むもの。

何か犠牲にしながら前に進んでいくのです。

それを感じて初めてイギリスまでの旅行を人生にたとえることを悟ります。
そういったことがあったため、イギリスにもフランスからすぐに向かうのではなく、
一度スペインやポルトガルに立ち寄って、旅の終わりというものの意味について考えます。

旅に出ることは難しい人にも旅行を考えさせてくれる本でした。

表現については様々な意見があると思いますが率直に考えたことを述べていて
好感が持てました。

父から受け継ぎました。 ★★★★★
この本は父から大学に入るときに読んでみろといわれ受け継ぎました。

第二便はインド~イランまで。

各地の観光名所をめぐって、いいホテルにとまり、負担の少ない飛行機などで
移動する・・・そういった旅行もいいと思いますが、やはり一番いいのはそこに
実際にすんでいる人と触れ合うことだと思います。

文化というものは世界遺産に指定されているような観光地や高級ホテルではなく、
その地域の人々の利用する市場や低価格ホテルにあるのだと思いました。

文化が違えば考え方や人との接し方などが違ってくることが多いでしょう。
そういったものは経験したいと思っていても、今の暮らしを捨ててそういった世界に
飛び込んでいくことは中々できないものです。

この本はそういった世界を読者に垣間見せてくれます。

こういった本は親から子へ受け継いで、旅への想いを強めるなり、人生を考えてみるなりして、
自分の糧とするのがいいかなと思いました。

崩れない、すさみきらないところが、著者のさわやかさだ ★★★★★
旅が長くなるにつれて、病に倒れたり、ヒッピー暮らしに倦んできたりする。

インド、パキスタン、アフガニスタン、そしてイラン・・・。
宿代の節約のため、夜に出発するバスでの長旅。
食費の節約。

節約しながら人々の親切を期待し、他のヒッピーを見てすさんでいく自分を感じる。

それでも崩れない、すさみきらないところが、著者のさわやかさだ。

そして人間を観察する観点が独特なのが、とても興味深く面白い作品にしている。