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マンガの脚本概論

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 角川学芸出版
Amazon.co.jpで確認
期待が大き過ぎたかも ★★★☆☆
地球へ、風と木の詩の巨匠・竹宮恵子先生の学生向きに書かれた本のようですが
尊敬する先生の本ということで期待が大き過ぎたようです。


前半は漫画の表現について漫画の歴史から学んでゆきます。
これが興味のもてない大学での授業のようでイマイチ面白くありません。
中盤から実践的に起承転結の四コマ、8ページ漫画とつながってゆくのですが
はたして現代のストーリー漫画家でそんなトレーニングをした人がどれくらいいるでしょうか。
学校で描く習慣をつけさせるためにはいい課題かもしれませんが
指南書として読ますと考えると必要性に疑問を感じる内容でした。
それに生徒の作品の文字が小さすぎて読めません。
最後はQ&Aなのですがこれも残念ながらこれも散漫で一般論の粋をでておらず
もう少し的を絞った内容があるといいなと思いました。

全体にも巨匠ならではの知識が得られず残念です。


そんなわけで高評価とはいきませんが
技術の歴史から学びたいという高校生くらいまでの初心者にはお薦めします。
  マンガの 教育とは 如何に (?)。 ★★★★★
 
 私事になるけれども 人文学科や哲学科など大学に行けなかった私にとって「大学で教える漫画」とはどのようなことなのだろうか ―― 何か、自分の夢を実現してくれる導きとなる「秘密」があるのじゃないかと 若い頃にはそんな疑念があった。
そのことは自身の悩みでもあったし時にはコンプレックスにもなっていた時期があった。
私には 半分、仕事としての 漫画の発表の場もあったし、賞もいただいたが秀作をものにするついてそこには 一生懸命に工夫して個性を生かして精進する以外に何らの「秘密」はないのであった。 所謂、弛まず精進するという人間として普通のことである。

 本書を読んでの感想はそのことが当たり前のこととして 内容が自然に入ってきたことだった。
漫画が国際的に「文化」とされている今、大学にも教育の場があってもおかしくはない思う。 ただ、ここに大学とは別にカルチャーセンターという所もあり、中には独学の道を歩んでいる方もいるだろう。 地味な道だが 一面、そこにはそうした歩みを踏む世界の方が いかに多様な色彩に富んでいることかということにも思いを馳せられる。

 竹宮恵子氏は あとがきの中で 大学で教えることの意義に触れ 現代の漫画家志望者が知らない漫画の歴史を伝えることが肝要とし「社会的に描いていく方向」を模索することがその使命だと述べている。
また「漫画というものは自分で技術を獲得し、その過程で個性も作られる。(それは)教えられることでは決してないので」悩んだとも書かれている。
このことは その通りであって自己実現にしても、創作にしても どう描くか、表現するかの点では 自己を見つめていく他はないだろうとの実感が 読後の感慨だった。

 表題の「脚本について」は80ページあまりが割かれているが 技術や技法は 自らが発見するもので 精進の過程で身につけていくものだとあるし同感だった。
技術的には「あぁ、そうか!」という処はあって それも本書中、概論として書かれている。
巨匠ならではの視線で語る漫画技法。 ★★★☆☆
『マンガの脚本概論』というタイトルだけを見て、「捜し求めていた本だ!」と、手に取りました。
実際の内容としては、約200ページのうち、70ページはコマ割りや効果線などの重要さが語られ、100ページはプロット・ネーム・起承転結について、最後のページはQ&Aでした。
少々疑問だったのは、昔のヒット作品から近代のヒット作品まで、実際に漫画のページを紹介し、時代によってどのように技法が変わっていったかの説明が長かった事です。
また、Q&Aには、デッサンの狂いをどうしたら良いか?という質問なども掲載されています。
これは、この本の帯にある『ストーリー創りの秘密』と、何の関係があるのでしょうか?

軽く読み流してしまうと、漫画界の巨匠ゆえの、うんちくや昔語りにも感じてしまう部分はあります。
ただ、この本は『脚本家のための脚本ノウハウ』ではなく、『マンガ脚本のノウハウ』です。
故にコマ運びや効果線、自分の描きたい脚本をマンガで描く際に、どのようなレイアウトにする必要があるか?といった説明は、必要なのだろうと感じました。

「マンガ技法を、技法と気づかせない事が大事」という解説がありました。
ふだん漫画を読んでいて、【漫画家のねらい】を意識した事はあるでしょうか? 読者は知らないうちに、作者の技法・ねらいのトリックにかかり、作品を読み進め、「面白い」と感じているのかもしれません。
この本では、その技法・作者のねらいを、例を用いて解説しています。
それが、『マンガの脚本』というものなのかもしれません。
精華大マンガ学科講義ダイジェスト ★★☆☆☆
基本的に「漫画家を目指す人のための入門書」的な内容です。

はじめに、コマ割り、効果線、描き文字などの表現技法の話。
続いて、「CMから4コマ漫画を作る」「短歌から2ページ漫画を作る」「8ページ漫画を作る」という実践トレーニングの紹介。
最後にちょっとQ&A。

ストーリー作りに主眼を置いているようですが、序盤で表現技法の話を長々とする必要があるのか疑問です。
実践トレーニングのくだりは、実際挑戦してみれば効果がありそうに思えますが、説明が言葉足らずで、精神論的な話も多く、技術論としては成立していない印象。

著者は、数々の名作を生み出した実力あるベテラン漫画家ではあるけれど、漫画の講師としてはどうなんでしょう?
この本を読む限り、自身の体得した技術をまだ十分には理論化・言語化できてはいないように思えます。

精華大への入学を考えている人が、どんな授業が行われているのか予め知るのは丁度良さそう。