34人編成のロンドン・セッション・オーケストラによる華麗かつ流麗なストリングスをバックに、竹内はヴィブラートを効かせた見事な歌唱力で、いつもよりも気持ちよさそうに歌い上げている。「恋のひとこと」では大滝詠一とのデュエット(!!)で大滝がお得意の濡れた歌声を披露しているし、他に山下との夫婦デュエットもある。すべてにおいて贅(ぜい)を尽くし、現代ジャパニーズ・ポップスの最高峰といえるクオリティを示した作品だ。(小山守)