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考える人―口伝(オラクル)西洋哲学史 (中公文庫)

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論社
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哲学者などという枠を超え ★★★★★
初出は1994年の同名であり92年から93年に岩波書店の「よむ」に掲載されたもの。
本書を読んでまず感じたことは自分の教養の無さと、いかにこれまで「考える」ことをしてこなかったことである。
歴史上の哲学者の名前や有名な諺にすでに近い名言は知ってはいても、その根源に何があるかを知らなかったのである。50歳にもなる馬鹿おやじである。
池田さんの書は恥ずかしながら、逝去に近いものから読み始め、「14歳からの哲学」で専門用語によらない哲学(愛智の学)というものを知ったのである。
本書はまさにその「14歳からの哲学」の基になるような、西洋哲学の歴史を普段の言葉でこれでもかというくらい書き綴っている。
当然、おやじにすべてが理解できるわけではないのであるが、池田さんが言わんとすることの一部は理解出来たと思う。
哲学は遊びである。一生懸命になればなるほど面白い遊びなのである。考える快楽と言った池田さんの言葉がまさに的を得ている。そして「禅」に西洋哲学にも劣らない、あるいはそれに勝る力があることも。そして知ることより考えることであることを。
何だこれは。。 ★☆☆☆☆
兎に角文章が酷いのには呆れた。文章からにじみ出る、相当な俗物根性には正直、豚の脂身の食い過ぎた後みたいな嫌な感じが残った。勿論本書は、比較的初期の作品なので、出版社が育てるつもりで書かせたところもあるだろうから、こればかりあげつらうのは不公平な気もするが、その後の出版物も、まあ、大同小異だと思う。妙に力の入った表現が、却って恥ずかしく、どこかの女学生の文集でも読んでいる感じがした。これがどうして「日常語で考える哲学」なのか理解しかねる。文法を知らずには外国語は話せないのと同様、日常語で頭をひねっても哲学にも思想にもならない。何を一人で威張り腐ってんだ、と言えばそれでおしまいみたいな内容。変に気を使って「大物」に仕立てている周囲も僕には信じられない。問題提起も身勝手だし、論理も勝手な筋をまくし立てているだけで、本気になって追及したら多分、強気なことを言って店じまいするだけだろうが、みんな大人だからそこまではしないだけ。大学の哲学の先生を一方的に馬鹿にして、「ほんとうの」哲学はここにあると言っているのでは自画自賛で話にならない。本書を読むと、日常語で「哲学をしている」とは、とてもおもえないが、仮にそうだとして、何か良いことがあるのだろうか。まさか「民主的で」「開かれて」おり、さばけているけど、哲学的には「凄い」とか、そんなことなのだろうか。
よくわからん。 ★★☆☆☆
大半は他人の悪口か侮蔑の表現で専門用語を使わないといいつつ長々と難解用語多出の原文を引用しているのには大いに閉口した。
加えて巻末の解説ページで某大教授が著者が美女だから自分は男として彼女に関わっていくのは嬉しいが女の読者は著者の事をどう感じるのだろう?のようなことを言っていて読んでいてさらに脱力した。
哲学をやるには素質やセンスがないと駄目でありまた万民が哲学する必要もないなどおっしゃっているがこの本を読んでもいまいちピンとこなかった私は著者に言わせれば結局はその中の一人、お呼びじゃない人にカテゴライズされるのであろうか。

まあ私なんかは自分なりに納得できる世界解釈(それから面白く解釈された世界の構築)の為のヒントを得る為にお手軽に過去の哲学者の考え、ツールとしての概念、テクニックを知りたいと思っているだけの人なので、原著を読もうという気はさらさらになく(読んだのはプラトンくらい)そういう人にわかりやすく哲学的遺産の全体像を示してみせてくれる本を探していたのでこの本はちょっと合わなくて残念でしたが意外としぶとくしつこい性格なので哲学入門書あさりは諦めないつもりです(笑)。

しかし気になったのは哲学をやる人の中に『僕にはわかるけど皆は分かってない』とか言う人がいたり(著者もそんなタイプかと・・)、人によって哲学理論への解釈が違うとかってこと(解説の学者は異論ありげな口ぶりだった)。理系じゃあまり見られない大変不思議な現象のように思います。数学なんかとは全然違う訳なのですね。そもそも本当に分かっている人っているのでしょうか?ヘーゲルもハイデガーももうそれなりに昔の人の筈なんですけどもね。
●結論●
私にとっては木田元さんや竹田青嗣さんの本の方が理解しやすかったかな。
なんだか惹かれる哲学入門書 ★★★★☆
 いまもっているこの本は,三冊目である。買って読んでいらないと思って売り,また買って売り,三度目にまた読み直したくて買った。
 どこがとはいえないが,魅力的で,考えながら読むようにとさせてくれる本でもある。

 著者と同様の思考経験をもたない読者としては,わからないことも多く,独我論のようにも唯言語論にも受け取れてしまいもするし,そうではない世界を見ているようにも思う。
 でも,なにか教え,あるいは誘惑し,挑発するところのあるユニークな本だ。

 

このレビューって参考にならなさそう ★★★★★
最初中1のとき社会の先生に借りて読んで、最近自分で買いました。やっぱおもしろかったです。

抽象的なことが嫌いな人や自分の頭で考えるのが嫌な人はやめた方がいいでしょう。語り口は平易ですが、理解不能な人もなかにはいるはずです。

大学に受かって時間ができたらどんどん原典を読んで、今よりもっとバキバキ自分で考えて、「巨大な疑問符」の下に到達してスカッと「討ち死に」してみせるぜ、という気分に明るくなれる本です。
著者のいう「発狂の瞬間」はよくわかります。怖いです。

なんだか支離滅裂になりましたがとにかくおもしろいです。私にとってこの本は「きっかけ」となってくれました。