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虚無回廊〈1〉 (ハルキ文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川春樹事務所
Amazon.co.jpで確認
スケールは、大きいと言えば大きいが、何光年と書かれているだけ ★☆☆☆☆
高い評価がされていたので、久々の左京氏の作品を一気に3巻まで、
購入し、たいへん楽しみにして、その1巻目を今日読了した。
が、正直なところ、あまり****くない。
氏の作品は、”継ぐのは”なども含め、過去にそこそこ読んで
日本のSF作家としては、評価はしているのだが。。。

スケールは、大きいと言えば大きいが、何光年と書かれているだけで、
少なくとも1巻目では、距離、サイズはでかいが、発想はさほどでもない。
しかも、SSは、ラーマのようだし、AEは、HALのようだ。
故クラーク氏へのオマージュとしての作品と位置づけるなら良いが。

文章も、いきなり専門用語らしきものをカタカナで書いたり、
日本語で済むような単語を、わざわざ英語にて書いたり、
かつ、奥行きを感じさせない表現で、底浅く格調無く進んでいく。
クラーク氏のように、見てきたかのようなタッチの宇宙描写も
無い。序章もやたら長いし、後半キーとなるであろう男女関係も
哀しみを感じさせず、くさい。どうしてしまったのだろう。。。

ファンの方、すみません、愚痴しか出てこない。
折角、購入したので、さらに2巻目に進むが、なんとか盛り上がって
欲しいところである。
《超・面白い》です。 ★★★★★
小松左京氏を代表する、現時点では《未完の傑作》。まだ、第一巻しか読んでないけど、これは超・面白いです。アイデアの凄さ、テーマの壮大さ、ストーリーの面白さ、読者を巻き込む筆力の強さ。あらゆる意味で、面白いです。何というか、《サイエンス・フィクション》と《スペキュレイティヴ・フィクション》の、理想的な《融合型》のような作品です。一口に《SF》と言っても、いろんなタイプの作品がありますが、これは、どういう好みのSFファンであっても、《SFが好き》な人なら誰にでもオススメできる、最高の傑作だと思います。続きを読むのが、楽しみです。
途方もなく壮大な物語。 ★★★★★
本当に壮大です。
謎の物体"SS"を探査するために作られたAE(人工実存)のHE2。この探査機が作られる経緯から始まり、だんだん話がでかくなってきて最終的には宇宙史の話まで行き着く。こんな飛躍的な展開にもかかわらず、小松先生のストーリーテーリングがあまりにもうますぎるから頭が痛くなることなく完全にのめりこめる。
「さっき"私"が死んだ。」という、あまりにも衝撃的な最初の一文を読んだが最後。気づかぬうちに最後まで読破していること間違いなしです。
私はこの作品を読み、「視界が開けた」ような気がします。
小松左京作品の到達点(現在のところまだ未完だが) ★★★★★
 日本のSF小説のエンターテイメント性を高めた稀代のストーリーテラー、重鎮小松左京が最後に選んだ題材は、嬉しいくらい途方も無い程のスケールの大きなハードSFだった。
 
 琴座と白鳥星の間に想像を絶する物体が突然出現した。なんと長さ2光年、直径1.2光年の円筒形の物体。科学者たちはこの謎の物体を“SS”と名付け探査計画が進められる。しかし、地球から宇宙船で片道30年以上もかかる距離は人間には大きな障害だった。そこで、AE(人口実存)が開発される。言わば知性を持ったコンピューターを乗せた探査用宇宙艇が“SS”に向かって出発した。まるで天体のような規模を持つ人工物であるその“SS”に知的生命がいた場合に、人類の代わりにAEが自らの判断で対応する事を想定した、超高レベルの探査計画だ。
 
 AE(人口実存)という小松左京のアイデアとその設定がかなり奥が深い。開発者は遠藤という日本人科学者で、今後の物語の主人公ともなるAEはどうやら彼の人格をも引きずっている可能性もあるのだ。ハードSFだけれども、小松左京の巧みな文章で読みやすい。今後の展開があるので、この作品が描こうとするテーマはまだ推察するしか方法はないが、小松左京らしい人間の持つ普遍的なあるものがテーマになるのではないだろうか、と自分は勝手に想像している。