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破弾 (中公文庫)

価格: ¥900
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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前作よりパワーダウン ★★☆☆☆
 今回は、本来は鳴沢の復活話になるはずだった。
しかし、恋人「冴」の登場で、なんだかぬるま湯みたいになっている。

 「自分は刑事として生まれた。刑事にしかなれない」
だから、鳴沢はまた刑事に戻って来た。
しかし、前回の事件の傷はまだ癒えていない。

 本来はこの部分を深掘りし、鳴沢が孤独の中で自分と向き合い、
葛藤する様を書くべきだったと思う。しかし、この部分の深掘りが
甘く、なんだか冴との交流がメインになっている感さえある。

 だから、最後になんで彼が復活したのかよく分からない。
鳴沢が自分と向き合った末に復活したのなら分かるんだけど、
それも今回はしていないしな。

 ラストシーンはけっこう衝撃的なのだが、そこに鳴沢の宿命を、
その救われない人生を感じさせるような作り方ができたはずだ。

 たいへん惜しい作品だと思った。
前作よりパワーダウン ★★☆☆☆
 今回は、本来は鳴沢の復活話になるはずだった。
しかし、恋人「冴」の登場で、なんだかぬるま湯みたいになっている。

 「自分は刑事として生まれた。刑事にしかなれない」
だから、鳴沢はまた刑事に戻って来た。
しかし、前回の事件の傷はまだ癒えていない。

 本来はこの部分を深掘りし、鳴沢が孤独の中で自分と向き合い、
葛藤する様を書くべきだったと思う。しかし、この部分の深掘りが
甘く、なんだか冴との交流がメインになっている感さえある。

 だから、最後になんで彼が復活したのかよく分からない。
鳴沢が自分と向き合った末に復活したのなら分かるんだけど、
それも今回はしていないしな。

 ラストシーンはけっこう衝撃的なのだが、そこに鳴沢の宿命を、
その救われない人生を感じさせるような作り方ができたはずだ。

 たいへん惜しい作品だと思った。
まあまあ ★★☆☆☆
このシリーズを初めて読みましたが、作中で登場人物から言われるように主人公に面白みがないですね。話自体はまあまあ楽しめました。機会があればほかの作品も読んでみたいです。
読み終えて思ったこと ★★★★☆
他の方もコメントしておられるが、前作と比べて楽しく読ませていただいた。
この作品から主人公がどんどん人間臭くなり始め、同僚との恋の行方も思わず応援してしまいたくなった。
前作に引き続いて読んだので、前作の印象が強く当初は同僚の女性刑事でたぶん恋愛感情に発展するであろうと分かっていたものの、どうも小生意気な態度が気に食わなかったが、物語が進むにつれて、こちらの気持ちも変化してきた。
最後は作者らしいのか?ちょっぴり悲しい結末で、まだまだ主人公の鳴沢さんは落ち着けないだろうと思う。
次作も読むのが楽しみになってきた。
せつなくも哀しい ★★★★★
前作の新潟から、舞台を東京、多摩に移しての新展開。

話の中心に、かつて1860年代から70年代の学生紛争があるが、これは私はそれほど重要なファクターではないと思っている。
正直その時代に生きたものとして、若干の書き込みに不満がないわけではない。しかし、先に述べたようにそれ自体は大きな要素ではない。
では、要素は何なんだろう。

本作品は、警察小説。犯罪の謎解きの側面を持っている。
しかし、謎解きそのものより、事件も、それを解いていく警察も、やはり人間が主人公なんだなぁ。人間こそ、当たり前だけど、その中心なんだと思います。
だから、ドラマがある。

若い主人公と、今回登場した魅力的な女性警官。
ともに不器用で、ともに一本気で、ともに弱い。
人間的な魅力たっぷりな二人が、いがみ合い、親しみ、また別れとまさにドラマを演じている。
何ともせつなく、哀しいドラマの中で、二人は成長し、また思いものを背負っていく。
いったい主人公は、この後、どれだけの重荷を背負っていかないといけないのか。

どうか、一脈の光明を、次作では与えてやって欲しいと祈る。