自然の貴重なことを教えてくれる
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自然動物は独自の世界に生きています.人間の存在とはまったく無関係に,人間がかれらの生活圏を脅かさない限り,生まれて生きて一生を送ります.ホッキョクグマはそんな自然動物の典型です.かれらの生きている北極圏を人間は極寒の厳しい自然と評しますが,かれらにとっては当たり前の生活の場です.この本の写真を見て,人はかれらが,特に小熊がかわいいと感じるかもしれません.でもかわいいとか厳しい生活環境とかは,人間の実に身勝手な感覚でしかありません.岩合光昭はそんな自然動物をあるがままに感情移入せずに撮れる人です.一般の動物写真家は人の感情を押しつけすぎます.私は動物写真には興味がありませんが,岩合光昭だけは例外です.実際,絶滅を心配されるホッキョクグマがこんなに崇高な生物だとは知りませんでした.私は自然保護に特にこだわってはいませんが,自然を人間は身勝手な自己中心の立場からしか見ていないことを気付かせてくれた写真集です.
まるでぬいぐるみ(動物写真ベスト3の一つ)
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私が選ぶベスト3の中の一冊です。動物を撮った写真集の中でも特によく撮れている作品の一つです。熊の子供がまるで縫い包み・・・カワイイ動物の写真集をお求めの方には特にオススメですよ。
かわいい!!!
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温暖化により危機にさらされるホッキョクグマのカラー写真が堪能できる本。
店頭でみて、あまりのかわいさに即買いでした。
文章は、あとがきを除けば各写真につき一文程度。(新聞の写真についてる文章のような感じです)
でもその一文に、撮影したときの様子や、岩合さんの気持ちがしっかり書かれています。
極寒の中、おそらく命がけで撮影されたと思われる写真の数々は、さすがプロの岩合さんだけあって、
とても美しいし、「よくぞこの瞬間をとらえた!」と思わせるものが目白押しです。
どうも岩合さんは動物と心が通じていて、動物たちもいいシーンを見せてくれたのではないか、
と思ってしまうほどです。
また、動物に対してやたらめったら「かわいい~!」と言うことがない、
という岩合さんも「文句なしにかわいい」とおっしゃる子グマのかわいらしさは格別。
叫んでしまうくらいかわいいです。
親のクマも大きく堂々としていて、いかにも強そうです。
ほかに、短い夏に咲く花のなかでくつろいだ様子のクマ、クルマに寄ってきたクマ、
親子で広大な氷上を歩く姿などが見ものです。
どーして子熊はこんなに可愛いの
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小学生のころ、いぬいとみこさんの「北極のムーシカ・ミーシカ」を読んで以来、ホッキョクグマは大好きですが、野生の子熊のこうも可愛い瞬間をとらえた写真は数少ないと思います。
はじめて岩合さんのホッキョクグマの写真に出会ったのは、オリンパスさんのカレンダーでした。もう子熊の写真に釘付けになり、こちらを買いました。さすが期待を裏切らない写真集です。心憎いほど可愛い!!
それにしても、いまやホッキョクグマは温暖化のあおりを受けて絶滅への道を。。。アザラシもペンギンも苦しんでます。環境破壊に歯止めを!
この写真集を見て率直な感想
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この写真集を見ているとなんか岩合さんとホッキョクグマの親子と仲良しではないかと錯覚してしまうほど自然な姿の親子が写し出されている。表紙が物語っているように、内容もその期待を裏切らないできばえです。