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連帯と自由の哲学―二元論の幻想を超えて (岩波モダンクラシックス)

価格: ¥3,088
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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ネオプラグマティズムとはなにか ★★★★★
ローティの本は大著が多く、また難解でもあるが、本書は論文集であり、ローティの主張のエッセンスがわかりやすく詰まっている。

ローティの発想はクワインからデイヴィドソンにつらなる哲学のそれに近く、我々の認識とは独立に存在する何か絶対的なもの(自然でも真理でも何でも)を批判する。
真理はわれわれの広範な合意においてのみ基礎づけられており、その外側に責任を負うものではないのである。
ゆえに合理性とは客観性(認識の外にある世界との一致)のことではなく、多くの合意を取り付ける努力のこととなる。

それが達成されるのは民主主義であり、そのような観点から民主主義が擁護される。
民主主義における個人の抱く哲学や宗教は、あくまでも合意の狭い信念として扱われ、そうしたものとは独立に、広範な合意という問題は取り扱いうる。
彼はロールズを解釈し直し、ロールズはある特定の自我(負荷なき自己)を前提としているのではなく、そもそもどういう自我かが政治=民主主義の領域の問題から外れるようにしたのである。

ローティの思想がコンパクトにまとまっており、現代哲学やプラグマティズムに興味があるならぜひ読んでみるといいだろう
リチャード・ローティのネオプラグマティズムの全体像が判る1冊 ★★★★★
リチャード・ローティのネオプラグマティズムの全体像を、主著「哲学と自然の鏡」の全訳が刊行される以前に紹介するために編まれた論文集。ローティは伝統的な哲学が、職業的(=専門的)哲学者に占拠あるいは独占され、本来的に役割を果たしていないことをプラグマティズムのパースやデューイに習って実学的な適用可能性を探る。つまり、高度に専門化された伝統的な哲学ジャーゴンで語られる認識論=知識論の限界を、言論的転回(linguistic turn)として実践する手法を具象的に述べるのが目的である。編纂者の選択眼が良いので、主著を読んでも判りにくい実際的な適用事例で説明されているので判りやすい。特に同じネオプラグマティストからも「相対主義者」という汚名で批判された文脈に対して、自らの慎重な検討振りを披瀝している。それは「連帯としての科学」の10頁から数頁を費やして丁寧に語られている。また科学と文芸批評における真理の差異などを通して言語論的転回と認識の意義を説明するなど、伝統的認識論がなしえなかった側面を解説して揺るぎない。さらに哲学史を、1 合理的再構成と歴史的再構成 2 標準リストを形成するものとしての精神史 3 学説史 4 知の歴史 という順序で説明し、フーコーの「言葉と物」で展開される知識論史に対応させる実に興味深い議論もある。ローティ哲学の真髄をコンパクトにまとめた1冊。翻訳された論文は下記のとおり。

1. 連帯としての科学
2. テクストとかたまり
3. 方法を持たないプラグマティズム
4. 哲学史の記述法―4つのジャンル
5. 哲学に対する民主主義の優先
6. プラグマティズム・デイヴィドソン・真理