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沖縄の言葉と歴史 (中公文庫)

価格: ¥1,200
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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沖縄学の研究は深まる ★★★★★
 沖縄の言葉の美しさを開花させたオモロ。
天に鳴響(とよ)む大主 明けもどろの花の 咲い渡り あれよ 見れよ 清らやよ 又地天鳴響む大主(『おもろさうし』)日の出の壮大な美しさが一大交響詩となって聞こえてくるよう。その文学伝統は、琉歌と呼ばれる抒情詩に流れこんでいく。
 著者外間守善は琉球方言、古語研究の成果を次々と発表する。その中心をなすのが、「おもろ語」の研究である。『おもろさうし』から当時の言語事実を明らかにしようとすれば、オモロ語と個々のオモロが解釈できなければならない。
 当然のことながら、オモロ周辺の古謡とそれらの体系や歴史的展開を研究する必要があった。『南島古謡』『南島歌謡大成』が大成される。更に発展して、文学の枠からはみ出し、歴史・宗教・言語・文化一般に及ぶ「沖縄学」の提唱となる。開かれた未来を思考する情熱がある。
 著者は沖縄戦で兄と妹の他、多くの戦友や学友を失っている。犠牲者への鎮魂として、生き残った者の責務として「沖縄学」に励んでいる。