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初ものがたり (新潮文庫)

価格: ¥594
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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またしても宮部みゆきにやられてしまう ★★★☆☆
回向院の茂七シリーズだ。
宮部みゆきは、池波正太郎が好きなのだろうか? 似ているところがある。
食べ物屋さんがおいしそうなのだ。
主人公は意地汚くないが、おいしいものが好きだ。
この初ものがたりでは、稲荷の屋台の親父が重要人物だ。しかし正体は最後まで分からずじまい。
これでは、回向院の茂七シリーズを読み続けるしかないではないか!
またしても、宮部みゆきにやられてしまった本なのだった。
やっぱり茂七親分が一番! ★★★★★
 宮部みゆきが生み出した登場人物では茂七親分が一番輝いてますね。物語りも巧みに作られているし、人情もあるしで安心して読めます。短編だと本当に上手い文章を書きますよね。美味しそうな料理の描写も流石でした。思わず一杯やりたくなりますね。
 この後、茂七親分は彼女の作品には登場してこないのが残念ですね。「ぼんくら」で隠居のように扱われていましたから、もう無理でしょうかねぇ。超能力者ばかりを登場させて安直に物語を書き進めている今の宮部みゆきはちょいと寂しいねぇ。
うまそうな捕物帖 ★★★★★
本所深川一帯を取り仕切る「回向院の旦那」こと岡っ引きの茂七親分とその子分たちが活躍する捕物帖六作が収められた短編集です。
他の宮部作品のように、登場人物たちが活き活きと描かれていることに加え、ミステリとしてよくできているトリッキーなものから人情話まで揃っていて、とても楽しく読めました。
さらに加えて、一作ごとに様々な食べ物が出てくるのですが、これがなんともおいしそう。捕物帖にうまそうな食べ物ときたら、有名時代小説家の影響を受けているのか、オマージュか、ともとれますが、何にしろ、この料理の数々が本作の楽しさに彩りを添えています。
この食べ物を出すのが、正体不明の屋台の親父。なかなかの料理の腕を持ち、もとは武家だったようで、地元のやくざの親分にも顔が効き、さすがの茂七親分もなかなか正体がつかめない。この謎の屋台の親父のことを、一作ごとに少しずつ少しずつ小出しにしていく思わせぶり加減は、さすがは宮部みゆき!もう、気になって気になって。早く続きが読みたいですねぇ。
ほのぼのとして楽しめる作品 ★★★★☆
江戸本所深川を舞台に、さまざまな季節にさまざまな事件が起こる。
岡っ引きの茂七、下っ引の糸吉と権三がそれらの事件に立ち向かう。
事件を起こした側にも悲しい事情がある。茂七はただ下手人を捕まえる
だけではなく、その悲しい事情を思いやることも忘れない。そこのとこ
ろが読み手の心をほのぼのとさせる。江戸の庶民の生活も生き生きと
描かれていて、楽しめる作品だった。
気になるなー ★★★★★
まず本作を読むと旬の食べ物が欲しくなる。
宮部さんの書き方が上手い。
(また挿絵の効果も憎いほど効いている・・)

作品的には「お勢殺し」などは、現代でもワイドショーに出てきそうな話で印象に残りました。

しかし気になるのは、屋台の親父の正体です。
何ものか知りたい!