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幻色江戸ごよみ (新潮文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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短編集 ★★★★★
時代物短編集。どれも不思議な世界だったり、ちょっとゾッとするホラー的な物語でした。この後どうなったのかと、とても気になる物語もありました。ただ、寝る前に読んだのは失敗だったかな。。物語の続きで怖い夢をみてしまいました。でもこれって、それだけ世界に引き込まれた証拠ですね。
流石の宮部節 ★★★★★
宮部みゆきさんの真骨頂ですね。
宮部さんの作品には甘い夢もなく、勧善懲悪もない。ただ、冷徹な現実を見つめる眼があるだけです。たまに結末さえ曖昧にして読者の想像力に任せてしまう。なかなか憎い作家です。でも宮部さんの作品には冷たさがないのです。結末が必ずしもハッピーエンドではない作品が多いにもかかわらず。とんでもない作家さんだと思います。
あらゆる分野に於いて活躍ぶりを発揮されている宮部さんですが、私は正直なところ、彼女は短編に於いて最もその才能が輝いているような感を受けます。
今後もより活動の場を広げられて、益々のご活躍を期待しています。
期待通り☆☆☆☆☆ ★★★★★
ちょっと怖いなぁって話もあったんですが、タイトル通り登場人物の様々な『情』が四季(暦)のように江戸の町を幻色で彩っているなぁ……と。宮部みゆきさんは本当にすごい小説家だなぁ☆と思わずにはいられませんでした。

最後を曖昧に終わらせる話は私は嫌いなのですが、それもまたいいのかな…と思ってしまいました。
個人的には結末もはっきりしていてハッピーエンドな『器量のぞみ』が好きです☆
優れた短編集でした。 ★★★★☆
 宮部みゆきさんは短編が一番良いと思います。特に時代物ではその秀逸な文章が冴えますね。長編は少しダラダラとしてしまう傾向があるようです。きちっと纏まってピリっとした粋な文章が巧いと思います。本編では「神無月」「首吊り御本尊」「紅の玉」などがとても面白かったです。全編にわたって江戸の風景が感じられて奇異なストーリーながら心地よかったです。「神無月」で居酒屋での呑み・食いの描写は著者の真骨頂ですね。
江戸の人たちのやるせない話 ★★★★☆
おもしろかった・・・けど、せつなかった。真っ正直に生きている人がいたしかたなくハッピーになれない話が多い。(もちろんハッピーになる話もあるけれど)だから、読んだ後にやるせなさが付きまとう。特に「紙吹雪」「神無月」「紅の玉」・・・、やるせなさすぎて、胸がくーっとなった。

この短編集は前編とおして江戸という時代を生きた人々の暮らしや気持ちが、ものすごく生き生きとナマナマと描かれていると思う。ものすごく江戸の人たちを身近に感じる。おとなりにいるような。

犯人誰だ、事件の発端はこれだ、という「なぞときもの」が中心ではないので、読後、「わあスッキリ」という気分にはなれないけれど、そういう江戸を精一杯生きてた人々の息吹によって、読後、なんだか心が湿るのです。