「交代制」、映画のネタにもなりそうなその発想、書き方。
「ナンバー・クラブ」に表される、人がいかに文明を探究し高めても、個々の趣味や興味のある事にしか関わりたくないという狭小さは、そのままという皮肉。
「質問と指示」、「かぼちゃの馬車」における、すべては自分次第なのに、他力に頼ろうとして夢を見失う人間の儚さ。
もしくは、「事実」においての、現実主義であったばかりに‘!夢のようなスクープ’を失ってしまう新聞記者たち。
「大転換」 ミサイルが誤って発射され、2時間以内に国を失う運命に陥った国民がなったものとは・・・、という、今でも私たちの想像に難くないシチュエーション。
他、軽く笑ってとばせるような物からトリック物まで。基本的に星氏の60-70年代物は、一読の価値ありです。