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狂気の沙汰も金次第 (新潮文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
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時代を感じさせないアクロバティックな随筆 ★★★★☆
久しぶりに読んだが、大変感銘を受けた。
ところどころ時代を感じさせる記述があるものの、人間性に関する機微にとんだ文章は小気味良く、大変よろしい。
改めてこの作家(兼 俳優?)の底の深さを見た。
『夕刊フジ』 連載の人気コラムが全イラスト付きで一冊に! ★★★★★
『夕刊フジ』に連載されたコラムを一冊にまとめたもので、単行本版では一部が割愛されていた山藤章二画伯のイラストも、こちらにはすべて収録されている。
 イラストに書き添えられた文章との対話的な部分もあり、SF作家のエッセイ類はどれも面白いが、中でも特に楽しい一冊。

 30年前のものだが、今でも古びていないどころか今を先取りしているような部分もあり、その一方、懐かしさあふれる部分もあったりで、読ませる。
 同紙のこのコラム、よほど好評だったらしく、この後シリーズ化され、他の筆者による同シリーズのコラムのイラストの多くを山藤画伯が担当したり、筆者にSF作家が何度も登場したりしている。

自作解説は必読 ★★★☆☆
堀晃の解説に「昭和四十八年二月から、四カ月あまり、夕刊紙に掲載された。」とある。巻末に「昭和48年9月サンケイ新聞社出版局より刊行された」とでているのでサンケイ新聞の連載エッセイだったと推測される。128回分あって毎回山藤章二の絵が付く。主語は「ぼく」で書かれている。絶対に読んでおきたいのは「大便」「睾丸」の回。「最高級有機質肥料」「陰悩録」を書き上げるまでのいきさつがある。有名な話なのだが、何度読んでもすさまじい。「着想」の回で「ぼくは何らかのアイデアをもとに、一応話が最後までできていないと書き出せない。」とある。筒井の執筆態度がかいま見える。NHKドラマ「タイム・トラベラー」や映画「ソイレント・グリーン」の話を懐かしく読んだ。