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Simply Baroque II / Yo-Yo Ma

価格: ¥1,043
カテゴリ: CD
ブランド: Sony
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   大成功を納めたヨーヨー・マの『シンプリー・バロック』の続編である。前回、みごとな音を聞かせてくれたアムステルダム・バロック管弦楽団が今度も伴奏をしている。指揮はハープシコード演奏のトン・コープマン。マはバロックの弓で、バロック用に“改造”したストラディバリウスの1712年製チェロを弾いている。弦は動物の内蔵で作ったキャットガッツ、エンドピンはなく、半音低く調律された楽器で、音は普通の楽器より柔らかく、控え目である。ビブラードもかなり抑さえ気味だが、マ特有の表現力豊かで純粋な音は生きている。(彼が現在コンサートで使っているのは、モンターニャ・チェロとアメリカのモーズ・アンド・モーズ社製のものである)。

   プログラムは今回も、ボッケリーニの協奏曲が2曲、コープマン指揮のバッハのチェロとオーケストラのための変奏曲グループで、これにはゴールドベルグ変奏曲が入っている。たまにしか成功しない、ソリスト泣かせの曲ばかりだが、もちろん、マは高く飛翔して曲の難所を巧みに乗り切り、みごとな和音を紡ぎながらオーケストラに溶け込んでいる。ボッケリーニのコンチェルトはこのレコードの核である。とりわけ有名な変ロ長調では、マとコープマンはオリジナルに戻ることによって、より原曲に忠実な形を追い求めている。それだけに聞き慣れた(チェリストで作曲家のグリュッツマッハーが他の曲を混ぜ合わせて作った)ものとは違う。ここで、マは彼の妙技、魅力、そしてオーケストラとの親密なやりとりから生まれる喜びを、あますところなく見せてくれる。彼の微笑みが見えるようだ。そこから生まれるのは歓喜そのものである。(Edith Eisler, Amazon.com)