良かったけれど。
★★★★☆
良かった事は良かったのですが、どうも説明回に徹してしまった感が否めません・・。
終始ほぼクローチェ事件の話で、ヘンリエッタらの話はほとんどないです。
確かに今回の話を読めばジョゼさんたちの憎しみの原因が鮮明にわかるのですが、すこし回想だけでなく現実の話も入れてほしかったなと思います。
物語の原点
★★★★☆
ジャン・ジョゼのクローチェ兄弟の過去が明らかになる本巻。
1巻を読んだときは「美少女+ガンアクション」というイメージしかなかったですが、リアリティのある舞台設定・時代背景そして前巻・本巻で語られた過去が1巻に見事につながっており、最初に自分がもったイメージを反省したくなるほどでした。
今後の展開に更に期待しています。
憎悪と悲しみ、共感せずにいられない
★★★★★
「クローチェ事件――憎悪と悲しみの原点をつづる」、帯にはこう書かれている。
前巻では、優男ジェゼすらヘンリエッタに対する気遣いのかけらも見せなかった。
ジャンを、ジョゼを、あそこまで駆り立てるものは何か、
頭では理解していたのだが、本巻では心情的にも納得させられてしまった。
本巻の3分の2を費やして描かれるのは、前巻に続くジャン・ジョゼの過去。
大部分が妹のエンリカ視点から描かれる本編は、彼女がジャンの婚約者への接し方に悩んだり、
ペットの死に悲しんだり、身に迫る恐怖を感じたりして感情移入するに十分であった。
愛すべき妹。それだけにクローチェ事件前後の描写は衝撃的であり、思わず目頭が熱くなった。
一方、残りの3分の1では、ヘンリエッタの症状が悪化する。
前巻冒頭でも見られた光景は、薬物中毒による記憶のフラッシュバック。
記憶を失っていく彼女に対してジョゼが抱く葛藤。
それぞれの想いが描かれ、本巻は「社会福祉公社との最後の戦い」を予告して終わる。
「大きな銃と小さな幸せ」を与えられた少女達と、与えることを決めた大人達。
ピノッキオ達との戦い然り、兄弟の過去然り、この物語の、単純に割り切れない深さを改めて思い知った。
続き楽しみ
★★★★★
この漫画は相当面白いです。
強調のどあいが他の普通の漫画に比べて弱かったので(主観
いまいちピンとこなかったクローチェ兄弟の復讐についてが前半
後半は次巻への布石といったところでしょうか。
今までの作風どうり淡々と描かれる物語
前巻はかなり燃える内容でしたが
今回は悲愴的な感傷に包まれてしまいました。
一年前とは違う今…
おそらく作者の意図どうりなんでしょうが
効果をあげているとしか言えません。
今のジョゼはかつてのマルコーさんを思い出させます…
それで思い出した。マルコーさんはもう出ないのですか?
次巻で最終決戦だそうですので、新しく育てた義体で出演してほしいです…
あの人が出てきました
それにはがっかりです。死んでしまったからよかったのに…
どちらにしろ、9巻から―これが作者のしたかったことなのか?
―――右肩上がりに面白くなっています。
とは言ったものの、(逆にいえばって話ですが)
何だか最初の頃のガンスリらしさみたいなものは感じませんでした
具体的にいえば五巻までは大衆の目にさらされないちっぽけな事件。
今はマスコミにも知られています。
これまでのは無意味で虚しさを感じるような…
何といううでしょうか…
壮絶になりました。
今までは寿命以外で死ぬ危険がありそうな事件はありませんでした
今までは表面的に平静で、内に暗さと哀しさを伴っていたような…
登場人物に頑張りに虚しさを感じていたのが今まで
今は登場人物とともに苦しんでいるような
描写が上手くなったということなんでしょうか?
要点を押さえるのが上手くなったと言うことでしょうか?
一歩踏み込んだ描写になったというか…
今までが一歩引いていた描写だったというか…
『普通のマンガ』っぽさが少し増えたような印象ですな
決して悪い意味ではいですが。
全部をまとめて言えば垢抜けちゃったってところです。
しかしながら、今は今の面白さがあるので、
私は作者について行くだけです。
余談ですが巻末のハーブティーの項でガンスリ通と言われました。
名誉に感じます。
おぉ・・・・
★★★★★
待ちに待った12巻、11巻とは違いドンパチはありません。
12巻はクローチェ事件が中心となりジャンとジョゼの過去を描いています。
ジャンの彼女と妹の関係、そして妹の将来の夢・・・などなど
とにかく面白いです。