【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:M.キャンベル‐ケリー/著 W.アスプレイ/著 山本菊男/訳 出版社名:海文堂出版 発行年月:1999年10月 関連キーワード:コンピユーター ニヒヤクネンシ ジヨウホウ マシーン カイハツ モノガタリ こんぴゆーたー にひやくねんし じようほう ましーん かいはつ ものがたり、 カイブンドウシユツパン 0909 かいぶんどうしゆつぱん 0909、 カイブンドウシユツパン 0909 かいぶんどうしゆつぱん 0909 本書は、過去1世紀のあいだに西欧社会を大きく変貌させたテクノロジー、コンピューターについての、一般的で手頃な歴史を書いた本である。 1 コンピューター以前(コンピューターが人間だった頃機械化したオフィス ほか)2 コンピューターを創る(コンピューターの発明コンピューター、事務機になる ほか)3 革新と発展(リアル・タイム-つむじ風をつかまえるソフトウェア ほか)4 パーソナルへの潮流(パーソナル・コンピュ
おすすめです。(条件付)
★★★★★
私は最初全く読めなかった。
一応何十年もコンピュータの世界で飯を食っているのだが。
それは、コンピュータの仕事と歴史は何の関連もなく、歴史には興味すらなかったからだ。
なぜ読み通せたかと言うとWikiのおかげである。
不明な点はWikiを参照しつつ、知識を広げながらようやく読んだのである。(Wikiは使い方次第)
(エイダ伯爵夫人が博打に狂い癌でなくなったとか。)
そういう意味でも本書籍は歴史書である以外に、知識を幅広く得るためのガイドブックでもある。
中にはIBM1401があの時期に12,000台(脅威)も売れた理由が書かれている。その理由は日本人にはまず書けないな。
そういうことがそこかしこに書かれているので、学校の先生にぜひとも読んでいただきたい。
学生でもいいんだよ。放り出さなければね。
興味がある方は「エニアック」「エニアック神話の崩れた日」両方を必ず一読されたい。
また、坂村 健先生の「コンピュータ・アーキテクチャ―電脳建築学」も聞いたこともない計算機が紹介されており興味深い。
コンピュータ史の疑問が氷解する本
★★★★★
物事の本質を理解するために、その歴史を理解することは避けて通れない。
コンピュータに絡んだ仕事をしている私にとって、
その歴史は是非詳しく知りたいところだ。
ところが意外に情報は少ない。
大抵はバベッジの解析エンジンを紹介し、
一足飛びにENIACやIBMの汎用機、DECのミニコンなどが
まるで関連性を持たないように個別に紹介されるのみだ。
それで以下のような疑問が湧いてくる。
バベッジの解析エンジンとENIACの間の技術的な繋がりは?
ENICAの技術はその後活かされたのか?
突如コンピュータ史に登場するIBMやDECは、それまでどんな商売をしていたのか?
この本は、これらの疑問に全て答えてくれるのだ。
また、単に事実を淡々と紹介するだけでなく、
作者の深い歴史観や未来に対する洞察が示されているのも素晴らしい。
コンピュータ関連の販売やマーケティングに関わる人には特にお奨め。
将来に対する洞察こそに商機があり、その洞察は本書が与えてくれるだろうから。
この本の中で印象に残った話をひとつ。
かの偉大なSF作家にして歴史家でもあるH・G・ウェルズが、
1937年(!)の時点で今日のインターネットを予言していたことが紹介されている。
「世界のどこにいるどの学生も、好きなときに書斎のプロジェクターに向かって腰かけ、
どんな本でもどんな書類でも、原本そのままの写しを調べられるようになる日は近い」
かのアシモフでさえも、1940年代にはコンピュータを「計算する機械」
としてしか捉えられなかったことを考えると、この予言は実に偉大だ。
この本の作者でさえも、1998年の出版時点では
「ウェルズの予言は楽天的にすぎた」としている。
しかし2007年の今日、
ウェルズの予言は既にGoogleによって技術的には完全に実現可能になっている。
あとは著作権の問題が残るのみだ。
ENIAC以前のコンピュータがちゃんと載ってる本。
★★★★★
「世界初のコンピュータは何ですか?」と質問すれば
多くの人が「ENIAC(エニアック)?」と答えると思う。
この本は「電子計算機」としてのコンピュータのはるか昔、
つまり「計算するための道具」の歴史を丁寧に解説している。
例えるならそろばんも電卓もスパコンも「コンピュータ」なのだ。
実際、地球シミュレータがしてることは、
途方もない速度でそろばんや電卓をカチカチ弾いているのだから。
当たり前にGHzクラスのCPUが搭載されているPCが手に入る時代だからこそ、
コンピュータの歴史を概観するのも楽しいと思う。
コンピュータの通史を楽しみたい方に
★★★☆☆
パソコンやインターネットなど、分野別の歴史ドキュメンタリーは、たくさん出版されています。でも、コンピュータ史の全体像について書かれた本は、ごく稀です。この本が素晴らしいのは、コンピュータの誕生から現在までを、通しで概観できる点です。ページ数のわりには内容豊富で、重要な事柄は目配りよく書かれています。これだけバランスのよい通史は、日本語で書かれたものでは、たぶん本書だけでしょう。しかも、一貫した史観にもとづいて、わかりやすく記述されています。
著者は、コンピュータ史の専門学者です。作家やジャーナリストが、付け焼き刃の勉強で書いたものではありません。でも、けっして難解な本ではありません。文系の読者にもやさしく理解できるように書かれており、「講談社現代新書」のように気楽に読み流せます。