かつて学生フットボール界の花形と謳われていたファルコは、将来を有望されながらも、どたんばのプレッシャーに弱いというトラウマが災いし、シュガーボールでの惨敗を最後に引退、いまは第2の人生を送っている。そんな彼に、プロ・チームのマクギンティー監督から、ストに入ったプロ選手の代わり（リプレイスメント）として試合に出てほしいという依頼がきた。かくして、一度逃げだした世界と再び向かい合うべく、ファルコは再びフィールドに立つ決意をするのだが…。

   スポーツを題材に、負け犬人生からの脱却を描く、アメリカ映画お得意の感動サクセス・ストーリー。キアヌ・リーブスほどの二枚目なら、負け犬をやろうが何をやろうがよく似合う。また、彼と同じように集められた他のメンバーのさりげない言動や、熱血スポ根監督を楽しそうに演じている名優ジーン・ハックマンなど、彼以外にも見どころは多数。アメフト・シーンも丁寧に撮られている。監督はハワード・ドイッチ。（的田也寸志）