T'S CAFE ~角松敏生プレゼンツ・タッパンジー・ベスト・コレクション
価格: ¥2,520
タッパン・ジーは1970年代半ばにボブ・ジェームスがCBS傘下に発足させた自身のレーベル。タッパン・ジー作品は2002年夏にビクターから20作品が再発されて話題になったが、これは同レーベルの音源からミュージシャンの角松敏生が好みの曲をピックアップした12曲入りのベスト盤。タッパン・ジーといえばイコール、ボブ・ジェームスといってもいいわけで、同レーベルのベスト盤を組めばボブの演奏が多くなるのは当然。本作の場合もリチャード・ティーとウィルバート・ロングマイヤーが各1曲入っている以外はすべてボブの演奏だ。
『ヘッズ』『タッチダウン』『ラッキー・セヴン』『H』『フォクシー』といったアルバムからの曲が多いのは、いかにも角松敏生らしい。1曲目は角松が子どものころ、TVの情報番組『世界あの店この店』のテーマ曲として流れていた思い出の曲だそうだ。そういった点も含め、選曲者のカラー、テイストといったものがハッキリと打ち出されている点が特徴といっていい。(市川正二)