GUYのメンバーとして活躍し、ボビー・ブラウン、マイケル・ジャクソンをはじめ、数多くのヒットを生み出しているテディ・ライリー。そのテディがGUYの活動を休止して1993年に結成した新ユニット、ブラックストリート。一時期はGUYの再始動とともにブラックストリートの消滅もうわさされたが、第2期メンバー（ションシー・ハニバル、エリック・ウィリアムス、マーク・ミドルトン）を従えての4thアルバムが完成。ミスティカルのハードラップを迎えたミッドファンクチューン「ウィジー・ワウ featuring ミスティカル」（1stカット）、ヴォコーダーヴォーカルが心地いいミディアムスロー「ディープ」（2ndカット）といったヒットナンバーのほか、メロディアスなコーラスワークが光る「イッツ・ソー・ハード・トゥ・セイ・グッバイ」、マイケル・ジャクソンの「ヒューマン・ネイチャー」を使った「ホワイ、ホワイ」、シンプリー・レッドの「ホールディング・バック・ザ・イヤーズ」がベースの極上クワイエットストームナンバー「ルック・イン・ザ・ウォーター」と、スロー系を中心にハイクオリティなサウンドを楽しませてくれる。アコースティックタッチの「バイゴーンズ featuring デイヴ・ホリスター」では旧メンバーのデイヴ・ホリスターがヴォーカル参加するなど、タイトルどおり、新たなレベルへの飛躍を感じさせる入魂の再始動アルバムだ。（速藤年正）